ポイント5
新聞からは「基礎データ」を集める
新聞や雑誌から切り抜くおすすめのものに、地図・年表・グラフ・表・用語説明といった「基礎データ」があります。これらはニュースの添え物にすぎませんが、小さなスペースに情報が凝縮されているので、何度読んでも発見があります。
ちなみに今、僕の使用中のノートをめくってみると次のような基礎データが貼られていました。
・地図「奈良県、飛鳥・橿原エリアの史跡」
・グラフ「世界のGDP成長率と若者の失業率」
・用語説明「朝鮮戦争」
・年表「朝鮮戦争から現在まで、北朝鮮を巡る動き」
・チャート「原子力発電所の廃炉工程フロー」
・折れ線グラフ「参院選の投票率の推移(1980~2010年)」
・円グラフ「男女別・育児休暇の取得率」
・表「参院選・政党の主張一覧」
つまり、新聞にあった「朝鮮戦争の休戦から60周年・平壌で祝賀パレード」の記事は捨てて、用語説明と年表だけ切り抜いているわけです。
こうした年表を見ていると、「国連加盟は南北同時で1991年のことなのか。意外と遅いんだなあ。冷戦が終わったことと関係があるのかな。当時の日本の首相は……」といったことを考えたりする。頭の中にある現代史の理解が少し補強されます。
時事的なニュースはテレビやインターネットからでも入ってきますが、このような基礎知識は自分で能動的に読まない限り、勝手に入ってくるということはありません。歴史や地理、自然科学、現代史、法律、社会統計などの基本的な知識は、言うまでもなく知的生産の基礎として大切なものです。