ポイント3
記事は「くだり」だけを貼る

 知的生産の素材として、新聞や雑誌の記事はフル活用したいところです。紙媒体は、切り抜くためのものなのです。ただし、記事を切り抜くのはやや頭を使います。普通に切り抜くと、A4より大きいサイズになってしまう記事もよくある。

 では、こうした大きい記事はどう貼ればいいのでしょうか? 縮小コピーしたり、折って貼ったりする手もありますが、読み返すときにストレスを感じて、実際はほとんど目にする機会がなくなってしまいます。

 読み返しの気楽さと活用度で考えれば、「記事の中のいいところだけ切り抜いて貼る」というのがベストでしょう。たとえば、記事の第一段落、つまり「リード」と呼ばれる部分だけをスクラップする。解説記事やコラム前半の現状説明だけ、雑誌の特集のある段落だけを切り抜くという具合です。

ノートでシンプル情報整理!<br />資料の「貼り方」6つのコツ

 最初から最後まで完全に取っておきたいという記事(週に1、2個くらいはあります)以外は、僕はすべてこの方法でノートにスクラップしています。これなら折りたたまなくても貼ることができるし、読み返すときも楽ですね。また、記事を貼ったときは、第3回でご紹介した「日付6桁ラベル」とともに出典もメモしておきます。

・20130711 YM(=読売新聞・朝刊)
・20130712 AE(=朝日新聞・夕刊)

 などと印を付けておくのがベストですが、紙面欄外の「○○新聞△月□日×曜日」が入るかたちで切り抜けば、出典メモは要りません。考えごとの参考やヒントにするくらいなら、これで十分です。もし、説明資料や原稿に引用したりするときには、図書館に行って、全文を確認しておくといいでしょう。