ジャンプ男子は今回で7回目の五輪となるベテラン・葛西紀明(41)、3回目の伊東大貴(28)、2回目の竹内択が出場する。実績ではW杯15勝、1994年リレハンメル五輪の団体や世界選手権で7度表彰台に上がっている葛西、W杯4勝、世界選手権の団体で3回の表彰台がある伊東がいるが、今回一発があるとすれば竹内だろう。これまで世界大会個人の実績はほとんどなかったが、今季はノルウェー・リレハンメルで行われた第3戦で2本ともK点超えの大ジャンプを見せ2位に入った。この勢いを本番まで維持できれば、メダル獲得の可能性が出てくる。

 また、男子は4人のメンバーで出場する団体種目がある。代表選手はいずれも高い技術を持っており、長野大会で達成された団体でのメダル獲得の再現は十分あり得る。

スキーのノルディック複合、
モーグルにも期待がかかる

 ノルディック複合の渡部暁人(25)もメダル圏内の実力者だ。今季は好調で参戦したワールドカップ個人6戦で2位に1回、3位に3回入っており世界ランクも2位。この競技は1990年代に荻原健司や河野孝典らの名選手がおり、五輪でも団体で2度金メダルを獲る活躍を見せたが、その頃は前半のジャンプで高得点を獲得し、後半の距離でリードを守るというスタイルだった。が、渡部はジャンプよりも距離を得意としている。前半のジャンプで好位置につけることができれば後半の距離でメダル獲得の可能性が生まれ、観戦ががぜん楽しみになる。

 スキー競技ではフリースタイルスキー・モーグルもメダルの期待がかかる種目。まず注目したいのが今回で5回目の五輪出場になる上村愛子だ。毎回メダル獲得が期待されながら、あと一歩で届かないが、33歳になった今季もワールドカップ開幕戦で3位に入るなど、トップレベルの実力を維持している。また、以前は結果を求めるあまり完璧主義を貫き、気負って競技に臨んでいたが、バンクーバー五輪後に1年間休養したことで肩から力が抜けたという。リラックスし競技を楽しむ姿勢で滑ることで良い結果が出るかもしれない。これまで5回の五輪の順位は7位―6位―5位―4位。今回は3位に入る順番だ。

 男子では遠藤尚(23)にメダルの期待がかかる。バンクーバー五輪は7位に終わったが、その後着実に実力をつけ、ワールドカップで表彰台に上がれるところまできた。今季開幕戦は3位。五輪でのメダルも射程圏に入った。