一過性脳虚血発作は、ミニ脳卒中とも呼ばれて、実際に小さい脳卒中がおきて、「視野の半分が見えなくなる半盲、どちらか半身のしびれや脱力、ろれつが回らない」などの脳卒中の症状がでますが、数分から数時間あるいは1日程度で消えるものです。一過性脳虚血発作をおこした人は将来、大きい脳卒中をおこすリスクがかなり高くなることがわかっています。

 どちらの研究者も、「コーヒーを飲む量が増えるほど、脳卒中のリスクが低下するようだ」と語っています。

 脳卒中は、死に至るケースも少なくないことに加えて、幸い助かったとしても多くの場合で障害が残ります。このため、予防が大切になります。

緑茶や紅茶にも
脳卒中の予防効果が!

 コーヒーだけでなく、緑茶や紅茶を飲む習慣も脳卒中のリスクを低下させるという研究結果もあります。

この研究は、4378人の脳卒中の患者を含む19万4965人のデータを分析しています。やはり米国脳卒中協会の会合で発表されました。

 お茶を1日に3 杯飲む人は、ほとんど飲まない人とくらべて、脳卒中のリスクが 21 パーセント減少することがわかりました。「お茶が緑茶であるか紅茶であるかは、重要ではなかった」と、この研究を行なったカリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部のレノール・アラブ教授は述べています。ただし、「いわゆるハーブティーには脳卒中を予防する効果は見られなかった」と付け加えています。

 この研究でも、お茶の摂取量が増加するのに比例して脳卒中のリスクが低下することがわかりました。アラブ教授は、「お茶を6杯飲む人は効果が2倍になって脳卒中のリスクが42パーセント低下するでしょう」と説明しています。この効果は、お茶に含まれるカテキンの一種か、アミノ酸のテアニンによるのではないか、と教授は考えています。

お茶の時間を楽しむ余裕が、
ココロとカラダを健康に

 コーヒーのアロマ(芳香)や、お茶のテアニンには、精神を安定させるリラックス効果があることもわかっています。記憶力など脳の認知機能の低下を予防する作用もコーヒーやお茶にはあるようです。忙しくても一杯のコーヒーを味わう時間を大切にしてください。お茶の時間を楽しむ余裕は、あなたのココロとカラダの健康に確かに役立つことでしょう。

 ただし、不眠症や不安症、高血圧や心臓病などをもつ方は、コーヒーによって悪影響を受ける場合がありますので、脳卒中の予防に役立つからといって、無理にコーヒーを飲むことはおすすめできません。