例えば、説明会や選考会で出会う就職活動生たち。
「デキそう」と思う学生は集団の中でも、すぐに見つけられるはずだ。採用担当者の企業紹介の話だけに夢中になるのではなく、自分が見習える人を探してみよう。
また、OB・OGで会う先輩たち。
訪問をして「カッコイイ」と思う人はどんな人だろうか。美女やイケメンという話をしているのではない。カッコイイと感じる人は、他の人と何が違うのか。きみなりに分析をするのだ。
以下のものに違いはないだろうか。
「ネクタイの色や柄、スーツのサイズや形、シャツの素材・首回り、しわの有無、靴、ベルト、時計、カバン、髪型、表情、立ち居振る舞い」
一つ一つどんなものを身につけているかを観察する。
動きや表情、歩き方、ジェスチャー、ちょっとした気遣いにも意識を向けてみよう。
(面接で、憧れの先輩をマネしながらしゃべるのも有効だ。気持ちがノってくる)
OB・OG訪問をする機会が少なかった人でも大丈夫だ。カッコイイ大人を観察するチャンスは身近にある。東京なら、丸の内や新宿、新橋、汐留などのオフィス街に行く。そこにあるカフェでお茶をしながら、通りすがるビジネスパーソンをチェックする。どんな人が素敵に見えるか、自分に取り込めることを探してみる。
また、志望企業のエントランスを観察してみるのもよいだろう。そこに出入りする人のほとんどが、志望企業の社員だ。きみの一歩先を走っている先輩の、服装や雰囲気を感じる。そして自分との違いを見つける。今からでもマネできるところは、マネしてみてほしい。
内面のコンディションは
外見に直結する
外見と同様に、内面のコンディションを整えることも非常に大切だ。
実は、相当、外見に直結している。
イキイキしている人と、そうでない人では、同じことをしゃべっていても説得力が全く違う。
表情、しゃべるときのジェスチャー、入室やおじぎをするときの切れ味、すべてにきみの内面のコンディションが乗り移るからだ。
特に、「落選の連絡」を受け取ったときの対処法を考えておきたい。
ほとんどの人が動揺する。志望企業に自分を否定されたように感じてしまう。
落ち込む気持ちも分かる。ほぼ例外なく、誰もがそうだ。
しかし、次の面接にも引っ張ってしまうと、悪循環に陥ってしまう。
暗く、湿っぽいテンションのままでは、自己PRや志望動機に説得力が出ない。
そういうときは、どうしても表情やイキイキとした雰囲気が出ないもの。
コトバにならない雰囲気の暗さが、きみの評価を下げてしまうのだ。