だから、フラットな時の自分と比べたときに、ストレスを感じたときに体調の変化を感じたり、めまいがしたり、異常に汗をかいたり、逆に冷えを感じたり、緊張しやすかったり、疲れやすかったり、急に老け込んだように感じたら……免疫力の低下を疑ってもよい。

 そして、そんな免疫力に大きく影響を与えている存在が自律神経だ。自律神経は、意思とは関係なく、無意識に、体の働きを調整してくれている。目に見えるものでもないし、自分でコントロールできるものではないから、私たちは普段その存在に気が付きにくい。でも、私たちの体はおもいのほか自律神経に左右されていたりもする。

 自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は活動時や興奮時に働き、休息やリラックスしているときには副交感神経が働く、というのはよく知られている。なんとなく副交感神経の方が良さそうな感じがするが、優劣をつけられるものではない。ふたつがバランスよく、状況にあわせて働くのが良い状態となる。

 問題は、どちらか一方に極端に偏ったときに起こる。たとえば、交感神経の緊張が続くと顆粒球が増え、リンパ球が減少するため、免疫力が低下してしまう。でも、逆に、リンパ球が増えすぎると、異物に過剰に反応して花粉症などのアレルギーを引き起こしやすくなる。

 多忙なビジネスマンは、平日は神経をはりつめ、交感神経が高まりやすい交感神経優位型を送っている。そして、その疲れから、休日は、運動をする気力も体力もなく、家の中でだらだらしがちな副交感神経優位型生活となりやすい。つまり、アンバランスになりやすい傾向にあるのだ。

 だから、平日、仕事などで神経をはりつめているときには、交感神経を今以上に刺激しないことが求められる。そこで、手始めにしてほしいのは三食リズムをつくって「食べる」ということ。消化活動は副交感神経のはたらきで行われているので、食事でスイッチを切り替えるのは有効なのだ。とはいえ、食べればなんでもいいわけではない。塩分が強いものは交感神経を刺激してしまうので、外食も買ってきた惣菜も避けたい。……なんていったら、非現実的だろう。

 そこで意識してほしいのは、副交感神経を優位にしてくれるもの。マグネシウム、カルシウム、カリウムなどのミネラルだ。海藻、野菜、玄米に多く含まれるので、小鉢を海藻系にしたり、注文するごはんを白米から精米度の高いものに変えるのもあり。