ねたんでいる相手を
連想させるゆがみ

 さらにここまでやってもまだねたみを感じない努力を続けていると、からだはねたんでいる相手を連想させるゆがみをつくりはじめます。

 わたしたちの脳は、自分のからだに痛みが発生すると、過去に同じ場所を痛いといった人を思い出す、というしくみがあります。これは、トラブルをじん速に解決するために、関係のあることがらを優先的に思い出して、情報収集するためだといわれています。

 相手をねたまない努力をしすぎると、からだはねたんでいる相手を連想させるために、その相手がもっているからだの痛みと同じ痛みを発生させ、目をそ向けさせないように仕組むことがあります。

 それでは、その痛みのつくりかたの一例を説明しましょう。

 頭蓋骨の内側にはりついている硬膜は、後頭骨、側頭骨、前頭骨、蝶形骨、頭頂骨などと、頭蓋骨にあるほとんどの骨にベッタリくっついています。そのため、ひとつの骨がゆがむとシーツの端を引っ張るように膜がキューッと引きつります。このとき、あることが行なわれています。

 頭蓋骨の動きによって硬膜が左右前後に引っ張られると、ホルモンのスイッチが刺激されます。その刺激される場所によってさまざまなホルモンがピュッと出ます。

 このピュッと出たホルモンに、特定の内臓や器官が反応するのです。頭蓋骨がそのゆがみを持続すると、特定された内臓はずーっと働き続けることになります。

 これではさすがの内臓も、たまったものではありません。疲労でボロボロになった内臓は「治して!」と、SOSの電気信号を出します。

 そのSOSに反応する筋肉は、からだのあちこちにあります。

◎内臓のSOSに反応する筋肉
◎内臓のSOSに反応する筋肉