

賞の構成は、イフェクティブ(顕著に数値としての成果が伴った施策)、ブランディング(数値にこだわらずにブランディングに寄与した施策)、キャンペーン(キャンペーン・プロモーションの企画)、ユーズ・オブ・メディア(各種デジタルメディアとの連携によってインパクトやメッセージの訴求力が顕著だった施策)という4つの分野で、それぞれベスト(1作品)、グッド(1~2作品)を選出。
また、パブリックベスト(最終審査に残った全作品を対象とした一般投票の結果)を選定。これらの中からグランプリを1作品選び出すというものだ。
審査員も今を象徴できるメンバーに参加していただくことができた。審査員長は、引き続き早稲田大学商学学術院の恩藏直人教授にお願いした。そして、伊藤直樹氏、及川直彦氏、杉山知之氏、田中里沙氏、皆川治子氏、さらに夏野剛氏、堀江貴文氏と、錚々たるメンバーだ。※詳細はこちらを参照。
特に夏野さんや堀江さんは率直な発言をされるし、ダメなものはダメとはっきりと評する人たちだ。正直、「全然ダメじゃん」という言葉で終わったらどうしようかとも思った。しかし、そうはならなかった。最終的には、彼ら2人も含めて、審査員全員が「おもしろかった」と総括した。それが意味することは、一次審査を通った作品が秀逸だったからだ。詳細は次回以降でご紹介するが、確かに、今を代表する作品が揃った。
私は賞の宣伝をしたいのではない。ここまで説明してきたように、「モバイル広告大賞」が「コードアワード」と変わったことは、そのまま時代を象徴しているということだ。CODEという略称に込められたポイント、顧客、体験、創造性、デジタル。これらの要素が、マーケティング施策にはますます求められている。
そして顧客価値という意味においては、役立つ、ためになる、得をするということも変わらず大切ではあるが、むしろ、楽しい、癒される、笑えることが、キャンペーンの成功にも効果的なブランディングにもより重要である時代が来ているように思う。ウイットはあるか、センスはいいか。エンジョイできるか? そんなマーケティング施策が、これからますます展開されていくのだろう。