また、振り返りは重要です。こういうことはありませんか? セミナーに参加して、その日は納得し、明日から自分の糧にしようと思っていたけど、実際、なにから始めればいいのかがわからない。

 これは珍しいことではありません。自分の血肉となって持ち帰っていなのですから、当然です。

 著者は、質問型営業の習得に要する期間を3ヵ月としています。これは、「振り返り」があって初めて実現します。

 質問型営業を自分のものにするために、自分ごとに置き換えなければいけません。そのための専用シート2枚(巻末に収録)があなたの営業力を向上させます。今日の営業の課題やポイントを意識するようになるので、3ヵ月で十分なのです。

説明を捨てて、世界ナンバーワン営業に!

 なぜ、質問なのか? かつて、著者は熱意で押す説明型営業マンでした。

「絶対、役に立つので、取り組んでください!」
「わかった。熱意に負けたよ。採用するよ」
「ありがとうございます!」

 こんな営業でも、成約することができました。ただ、インターネットを通して情報が簡単にとれる今、営業マン以上に、お客様が情報を持つようになり、旧来型の営業が通じなくなりました。

 そんなとき、ある経営者との出会いが著者の営業人生を変えます。簡潔に紹介すると、以下の2点が実現されたのです。

  • 面会時に、商品説明をしなかった
  • 1回目のアポで成約できた

 なぜ、実現できたのか、分析すると、終始、質問しかしていなかったのです。この人のために何ができるかという純粋な動機とともに、それに対する答えをただ探していただけ。