駅前や商店街でよく見かける「コインパーキング」。いわゆる、時間貸しの無人駐車場のことです。大手の運営会社の看板を目にすることが多いですが、実は個人でも運営できることをご存じでしたか? まだまだ知られていませんが、資金が少なくても始められて、利回りもよくリスクも少ない……などなど、非常に魅力的な不動産投資なのです。
そんなコインパーキング運営で確実な成果を上げ、“スッチー大家”としても人気のブロガー、上原ちづるさん。『コインパーキングで年1200万円儲ける方法』を上辞したばかりの上原さんに、運営の基本や秘訣を教えてもらいます。

アパート経営よりも高利回りが期待できる「コインパーキング」

「コインパーキングって、個人でも運営できるの?」

 そう思われる方も多いでしょうし、コインパーキングと不動産投資がなかなか結びつかないかもしれません。

 実は、案外簡単に運営できますし、開業する場所さえうまく選べば、高い利回りを生むことが可能なのです。私は9年前からコインパーキングの運営をしていますが、最近ますますその魅力を実感しています。

上原ちづる(うえはら・ちづる) 元キャビンアテンダント、不動産投資家、賃貸経営者。大学卒業後、全日本空輸株式会社(ANA)に入社。国内線、国際線を乗務し、チーフパーサー資格も取得。接客のプロとして多数の礼状を頂く。現在は、舞台を空の上から、見下ろしていた地上へシフト。CA時代に学んだコミュニケーション術や経験をベースに不動産投資を開始。現在、3人の小さな子持ちママでありながら、一棟アパートを三棟28戸、戸建て賃貸3戸、コインパーキングを三ヵ所28台とリスク分散を心掛けた「雑食不動産投資」を実践中。 ブログ http://ameblo.jp/moto-succhiiooya/

  私の前職は、航空会社のキャビンアテンダント、いわゆるスッチーでした。どういういきさつで不動産投資の世界に足を踏み入れたかは、次回お話ししますが、現在は複数の不動産物件を抱えて日々奔走しています。

 私が所有している物件は、三棟28戸のアパート、戸建賃貸住宅3戸。このほかに、コインパーキングを3ヵ所運営しており、リスク分散を意識した“雑食投資”を行っています。

 木造アパートや戸建賃貸住宅が生む利回りは、それぞれ12〜17%。不動産投資未経験の方のためにご説明すると、利回りとは「年間の賃料収入÷不動産の購入価格×100」で、物件の収益性を表します。たとえば、年間に300万円の収入が見込める物件を3000万円で購入した場合は、300÷3000=0.1、つまり利回りは10%。10年間で投資額を回収できる見込みとなります。

 私の物件の利回りは悪くないと思いますが、近年は地価の上昇や不動産投資をされる方の増加もあって、利回りのよい物件は少なくなり、購入が難しくなっています。

 そうした市況を考慮すると、いま、強くオススメしたいのがコインパーキング運営。利回りも高いですし、マンションやアパート物件と比べて手間も少なく、忙しい人でもさほど経営が難しくありません。

 私が現在運営しているのは、100坪12台分が1ヵ所、50坪8台分が2ヵ所、合計で28台分ですが、いずれも千葉県にあります。100坪のほうは、地主さんに借りている土地で、月々の賃料をお支払いしています。もちろん、売上が月々の賃料を下回ってしまうと赤字ですが、契約してから9年、ずっと賃料に対して2倍以上の売上を生んでいます。

 この借りた土地の売上、そして2ヵ所の50坪のうち、2番目の購入した土地で運営しているほうと、2ヵ所をあわせると、年間売上が約1200万円、表面利回り(諸経費を差し引く前の利回り)は約16%になります。もうひとつの50坪のほうはオープンしたばかりで、これからが楽しみという状況です。

 個人で運営できることはあまり知られていないだけに、「コインパーキングだけでこんなに売上があるの?」と、驚かれる方も多いのではないでしょうか。