駅前や商店街でよく見かける「コインパーキング」。いわゆる、時間貸しの無人駐車場のことです。大手の運営会社の看板を目にすることが多いですが、実は個人でも運営できることをご存じでしたか? まだまだ知られていませんが、資金が少なくても始められて、利回りもよくリスクも少ない……などなど、非常に魅力的な不動産投資なのです。
そんなコインパーキング運営で確実な成果を上げ、“スッチー大家”としても人気のブロガー、上原ちづるさん。『コインパーキングで年1200万円儲ける方法』を上辞したばかりの上原さんに、運営の基本や秘訣を教えてもらいます。
アパート経営よりも高利回りが期待できる「コインパーキング」
「コインパーキングって、個人でも運営できるの?」
そう思われる方も多いでしょうし、コインパーキングと不動産投資がなかなか結びつかないかもしれません。
実は、案外簡単に運営できますし、開業する場所さえうまく選べば、高い利回りを生むことが可能なのです。私は9年前からコインパーキングの運営をしていますが、最近ますますその魅力を実感しています。
私の前職は、航空会社のキャビンアテンダント、いわゆるスッチーでした。どういういきさつで不動産投資の世界に足を踏み入れたかは、次回お話ししますが、現在は複数の不動産物件を抱えて日々奔走しています。
私が所有している物件は、三棟28戸のアパート、戸建賃貸住宅3戸。このほかに、コインパーキングを3ヵ所運営しており、リスク分散を意識した“雑食投資”を行っています。
木造アパートや戸建賃貸住宅が生む利回りは、それぞれ12〜17%。不動産投資未経験の方のためにご説明すると、利回りとは「年間の賃料収入÷不動産の購入価格×100」で、物件の収益性を表します。たとえば、年間に300万円の収入が見込める物件を3000万円で購入した場合は、300÷3000=0.1、つまり利回りは10%。10年間で投資額を回収できる見込みとなります。
私の物件の利回りは悪くないと思いますが、近年は地価の上昇や不動産投資をされる方の増加もあって、利回りのよい物件は少なくなり、購入が難しくなっています。
そうした市況を考慮すると、いま、強くオススメしたいのがコインパーキング運営。利回りも高いですし、マンションやアパート物件と比べて手間も少なく、忙しい人でもさほど経営が難しくありません。
私が現在運営しているのは、100坪12台分が1ヵ所、50坪8台分が2ヵ所、合計で28台分ですが、いずれも千葉県にあります。100坪のほうは、地主さんに借りている土地で、月々の賃料をお支払いしています。もちろん、売上が月々の賃料を下回ってしまうと赤字ですが、契約してから9年、ずっと賃料に対して2倍以上の売上を生んでいます。
この借りた土地の売上、そして2ヵ所の50坪のうち、2番目の購入した土地で運営しているほうと、2ヵ所をあわせると、年間売上が約1200万円、表面利回り(諸経費を差し引く前の利回り)は約16%になります。もうひとつの50坪のほうはオープンしたばかりで、これからが楽しみという状況です。
個人で運営できることはあまり知られていないだけに、「コインパーキングだけでこんなに売上があるの?」と、驚かれる方も多いのではないでしょうか。