それから国は、本気になって取り組んでいる自治体にカネを出す、きちんとした計画を立てたところにカネを出すと言っていますが、誰がどんな基準でその本気度を測るのでしょうか。

 高齢化率6割の南牧村は(人口の)自然減が大きくて、人口減少の解消はあり得ません。若い人を増やして、(人口減少の)曲線を緩やかにするしかないのです。どんなに努力しても、数値を上げることには限界があります。そういう現状が理解されないまま、判断されてしまうと困ります。

ふるさと納税者には、カネではなく
他のことでお返ししていきたい

――すでに、移住者を呼び込むための優遇策をアピールする自治体もあります。

 (国は)やる気のあるところにカネを出すと言っています。でも、子どもが生まれたら30万円出すとか、転入者に200万円出すといったようになったら、隣近所でのとりっこになってしまって、何も生まれないと思います。うわべの数字だけ格好をつけることになり、かえって財政を悪化させるだけかと思います。短期間のことではなくて、根本的なことを考えないといけないと思います。

――ふるさと納税はどうなっていますか?

 議会で「特典をつけたほうがいい」という意見が出ましたが、私は趣旨に合わないと思います。カネやもので(ふるさと納税者に)お返しするのではなくて、他のことでお返ししていきたいと考えます。

 1回のご縁で終わりではなく、つながりを持っていきたいですね。ふるさと納税してくれる方に村づくりの意見を求めたり、村のイベントにお誘いしたり、アンケート調査をお願いしたい。ファンクラブのようなものをつくりたい。