集計済みの5点アンケートを
好感度分析に活用する方法

 なお、好感度分析のNPSは0~10点の11段階で評価しますが、「既に、5点評価で似たようなアンケートを取っているんだけど……」という場合なら、簡便的に次のように好感度を計算できます。

5点評価の場合の「好感度」
 =(5点の割合+4点の割合×0・8)-(0~2点の割合+3点の割合 ×0・2)

 0~5点のうち、0~2点は批判的5点は推奨者。そして、3点と4点にについては、2対8の法則で考えます。

 最近の5点評価法アンケートを見ていると、フェイスブックなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)の影響もあってか、結構厳しめに採点される傾向があります。

「満足しても5点をつけない」「そんなに批判的でもないけど3点をつける」――。こうした傾向が若年層を中心に見られるのです。

 そこで、2対8の法則で、3点をつけた人のうちの2割を批判的(残りの8割は中立)、4点をつけた人のうち8割を推奨者(残りの2割は中立)と考えるのです。もちろん、五分五分にするのも、アリでしょう。

 まずは、顧客を半分にして、経営資源を有効活用する――。

 これが強い経営をするための1つの切り口になります。

※次回は、8月11日(火)に掲載します。