赤ちゃんの体重の
3分の1以下の力をかける
次に1キログラム入りの袋を用意してください。
まず片手の一本の指でもちます。右も左も、次に同じ指でもち上げます。
1キログラムの重さがだいたいわかりましたか?
このときのもち方はなるべく上腕をわきにつけて、手首のスナップをきかすように2~3度上下しながら重さを確かめてください。これも3キログラムぐらいまでわかればよいでしょう。
この重さが、手をそえて赤ちゃんの手の運動をさせるときの基準になります。お母さんの手の指を赤ちゃんににぎらせて上体を起こすときも、強くにぎっているからといって、一気に4~5キログラムもの力でもち上げてはいけません。
私はどんなに強くても、手の運動のときは赤ちゃんの体重の3分の1以下の力をかけるようにして、それに慣れたら徐々に増して、けっして半分以上の力にはしませんでした。
これは科学的根拠のあるものではなく、だいたいの目安としています。
いろいろな赤ちゃんでこの方法をためしてみましたが、どの赤ちゃんもイヤがりませんでしたし、脱臼しそうなほどひっぱられるような格好になった赤ちゃんはいませんでした。
生まれてすぐの私の息子など、500~600グラムの重さでも私の指をはなしませんでした。
お母さんのひとさし指を赤ちゃんににぎらせて、前後左右に軽くふるのも、1キログラムから少しずつ増やしていって、赤ちゃんの把握力を強めます。
赤ちゃんの学習よりも、お母さんの学習のほうがたいへんなのです(笑)。