「スライスラインだと思ったのに、途中からボールがフックして3パットした」「上りのラインに見えたが、じつは下りになっていて大オーバーしてしまった」。そんな経験がありませんか。

【第41回】アマチュアゴルファーのお悩み解決セミナー<br />Lesson41「水の流れ方を見るとグリーンの傾斜が正しく読める」パッティングの成否は、打つ前にほぼ決まっている。ラインを正確に読み切ることが最重要ポイントだ

 いくら正しい打ち方をしても、傾斜やラインを読み間違えると、カップインの確率が大きく下がってしまいます。そこで今回は、グリーンの読み方について勉強していきましょう。

 自分のボールとカップを結んだパッティングラインを読む前に、まずは、グリーン全体のおおまかな傾斜をチェックします。フラット(平ら)に見えるようなグリーンでも、少なからず傾斜はあるので注意深く観察してください。

 重要なポイントは、グリーン周りにある「排水溝」の位置です。グリーンは水がたまらないように設計されています。雨が降って、グリーン上に水がたまると、プレーができなくなるだけでなく、芝が腐ってしまう。そのため、水がうまく流れるように計算して傾斜をつけてあるのです。

 グリーン上にたまった水をどこに逃がしているのか。排水溝の位置を見れば、その水の流れ方がわかります。一般的には、3方向くらいに水を逃がしているので、その方向からグリーン全体の傾斜を読み取りましょう。

【第41回】アマチュアゴルファーのお悩み解決セミナー<br />Lesson41「水の流れ方を見るとグリーンの傾斜が正しく読める」傾斜がわからないときは排水溝の位置を見る(左)。カップの真下を見つければ、フックやスライス、上りや下りの判断がたやすくできる(右)

 次に、カップのある「面」の傾斜を見ます。グリーンはいくつかの面(エリア)の複合体なので、全体の傾斜に対して、カップのある面がどのように傾いているのかをチェックします。

 そして、いちばん大事なのが、「カップの真下」を見つけることです。真下というのは、傾斜に対して、いちばん下側(低い位置)のボールの入り口。その方向からなら、ストレート(まっすぐ)な上りのパッティングラインが残ることになります。

 その真下の方向を見つけて、自分のボールとの位置関係をチェックします。カップの真下の仮想ラインよりも、ボールが右側にあればフックライン、左側にあればスライスライン。この「方程式」を覚えておくことがとても大切です。