なぜこんな話をしたのかといえば、読書にもまったく同じことがいえるからです。
息を「吸う」ことと、本を「読む」ことはとても似ている。
つまり、本をひたすら読み続けることって、息を吸い続ける苦行と同じようなものなのです。
それどころか、いまはスマホやPCからも膨大な文字情報が押し寄せてきますから、みなさんはひょっとすると「もうこれ以上は息を吸えない状態」になっているのかもしれません。
ふだんから接する情報量が急増した結果として、「本が読めなくなった」「遅読家になった」という人も多いと思います。
書評家だけが知っている
たった1つの冴えたやり方
ではどうすればいいかというと、答えはシンプル。
吸いすぎて苦しいのであれば、息を吐けばいい。それと同じで、ひたすら「読む」だけでなく「書く」ようにする。ただ読むだけじゃなく、「書くために読む」ことへと意識を変えるわけです。
本を読むことを大げさに考え、「熟読の呪縛」にとらわれている人は、「たった1回きりの読書で、本の中身を頭の中にコピーしてやろう」というずいぶんと欲張りな考え方をしています。