数字の裏を読むコツは、「極端に考える」こと
こんにちは。『99%の人が知らない数字に強くなる裏ワザ30』の著者・深沢真太郎です。
前回に引き続き、「数字の裏まで読む」とは、いったいどういうことなのかを深めることで、数字に強い人とそうでない人のほんのちょっとした(でも、とても大きな)差をご紹介し、あなたが数字に強くなるためのエッセンスをお伝えします。
前回のお話で定義したように、数字の裏を読むとは「表面上は見えてこない事実をあぶり出すこと」です。
しかし、会議の資料や広告表現で使われている数字を単にじっと睨んでいても、なかなか裏を読み解くことはできません。やはり、このテーマにおいてもコツがあるのです。
そのコツをひとつだけ紹介できるとしたら、私はこのキーワードを使います。
それは、「極端に考えると」です。
「極端に考えると」を口癖に
どういうことか、説明しましょう。具体例があったほうがわかりやすいので、まずは次の例を考えてみてください。
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<例>
某アイドルグループのコンサート、1回の経済効果は1億円とのこと。
つまり、「このアイドルグループは、コンサートを1回開けば1億円稼ぐ」と理解して構わない。
はたして、この解釈は正しいでしょうか。
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たしかにそのコンサートを開催することで、1億円という利益は生まれるのかもしれません。
しかし一方で、そのコンサートを開催することで経済的な損失はないのでしょうか。たとえば、ファンが周辺にゴミを散らかしてしまったら、誰かが時間と費用をかけてそれを処理しなければなりません。