チャンスをつかみたければ
つかむための準備を怠るな

 とくに30代中盤に差しかかってくると、同じようなオファーが舞い込んでくることはあまりありません。ジュニアエグゼクティブのポジションは世の中にそれほど多くあるわけではないからです。さらに年齢が上にいき、エグゼクティブ層に入っていくとますます世の中にあるポジションは少なくなります。ご縁を結べるのは一度だけ、チャンスはそれほど転がってはいないのです。

 ではどうすれば数少ないチャンスをつかめるかというと、チャンスをつかむための準備を怠らないことが大切です。

 私の知人で銀行から日本の草創期のプライベート・エクイティ・ファンドに転職し、成功を収めた方がいます。米国留学でMBAを取得し、ヘッドハンターから声をかけられて転職しました。いまでこそ一般にも認知されたファンドですが、当時はまったく知名度がない状況でした。しかしこの人は米国の金融業界をずっと見ていたので、「ファンドは日本でもこれから伸びる」と考えたのです。

 当時は日本にファンド自体があまりないのですから、ファンドから声がかかる機会はめったにありません。1回断ってしまったら、次のチャンスはまずなかったでしょう。この人はファンドからのオファーがチャンスだと見極めることができたから成功したのです。

チャンスを見極められる力を
身に付けるための習慣

 チャンスをつかむための準備とは、それがチャンスであるかどうかを見極める力をつけることだといえます。このファンドへ転職して成功した方は、MBA留学から帰国した後もさまざまな方面にアンテナを張り勉強を続けていました。