予防には禁煙、食事の改善
まずは「歩く」だけでもOK

 虚血性心疾患の三大危険因子は高血圧、糖尿病、高脂血症で、喫煙、肥満、偏った食事、運動不足、ストレスなどがリスクを高める。予防法はシンプルだ。他のほとんどすべての病気と同様に、禁煙し、無理のないダイエットをし、バランスのとれた食事を摂り、適度に運動し、ストレスの少ない生活を心がければ、心疾患のリスクは低くなる。

 精神的ストレスは万病の元だが、他の疾病以上に循環器系には悪い影響を与えるという。これは実感としてもわかりやすいだろう。時間に追われイライラし、あれこれ心配する生活や、頭に血が上ったり、血の気が引いたりする生活は文字通り「心臓に悪い」ということだ。このような記事を読んで不安になること自体、あまり心臓に良いとはいえない。

 禁煙や食事の改善はともかく、日々忙しく過ごし運動する時間も気力もないという人はどうしたらよいのだろうか? 専門家によるとまずは「歩く」だけでもいいそうだ。むしろいきなり走ったり筋トレを始めて身体に負担をかけるより歩くほうがいいという説もある。身体に無理をかけず、自律神経を整えることができ、ダイエットにもつながる。

 注意が必要なのに、あまり気に病むとそれがストレスとなり悪影響というやっかいな病気だが、メンタル面を含め環境を改善すると目に見えて症状も改善するのも事実だ。動悸、息切れ、胸の重苦しさに悩んでいる人はひとまず歩いてみよう。

(工藤 渉)

参考URL:
突然死はなぜ起こる 日本心臓財団
突然死の中で最も多い急性心臓死 東京都福祉保健局
ストレスと心臓 国立循環器病研究センター