第49回
「東京ラプソディ」(1936年)大ヒット、古賀政男と藤山一郎の戦略でテイチク飛躍
坪井賢一
1936年6月に帝国蓄音器(テイチク)から発売された「東京ラプソディ」は大ヒットした。古賀政男、藤山一郎の作曲家・歌手のコンビは5年ぶりに…
2014.4.18
日本のポピュラー音楽の誕生をレコード産業の創始と同時だと考えると、1910年代にさかのぼる。この連載では、日本の音楽史100年を、たった20年の間に多様なポピュラー音楽の稜線を駆け抜けた本田美奈子さんの音楽家人生を軸にしてたどっていく。
第49回
坪井賢一
1936年6月に帝国蓄音器(テイチク)から発売された「東京ラプソディ」は大ヒットした。古賀政男、藤山一郎の作曲家・歌手のコンビは5年ぶりに…
2014.4.18
第48回
坪井賢一
今から21年前、「『TOKYO』~都政50周年記念アルバム~」がBMGビクターから発売された。鈴木俊一・東京都知事の時代、東京を主題にした…
2014.4.4
第47回
坪井賢一
東京・代々木上原駅にほど近い高台に、古賀政男音楽博物館がある。この3階にはこの地にあった古賀邸の一部が移築され、机、椅子、楽器、楽譜などが…
2014.3.7
第46回
坪井賢一
3話にわたって1910-40年代、第2次大戦前のレコード産業草創期の様相を描いてきた。30年代は歌謡曲が量産される時代となる。日本のポピュ…
2014.2.21
第45回
坪井賢一
鮎川義介=日産コンツェルンが日本蓄音器商会と日本ビクターを1937年末に東京電気、現・東芝の母体に売却した。なぜ鮎川は、日産コンツェルンに…
2014.2.7
第44回
坪井賢一
国家総動員体制が強化され、重要産業統制法による国家社会主義経済が革新官僚によって突き進んでいくなか、日本蓄音器商会から英米コロムビア資本が…
2014.1.24
第43回
坪井賢一
日本コロムビアはわが国最古のレコード会社である。本田美奈子さんが全精力を傾けてクラシック・アルバムを残した会社が日本コロムビアだった。今回…
2014.1.10
第42回
坪井賢一
日本のポップスの歴史は「カチューシャの唄」に始まり、関東大震災と童謡の時代を挟み、「船頭小唄」を経て「東京行進曲」の大ヒットにいたる。蓄音…
2013.12.27
第41回
坪井賢一
関東大震災は、童謡の隆盛、レコード産業の成長、そして大衆文化が開花し、経済成長を続ける日本社会に大きな打撃を与えた。しかし、こうした危機下…
2013.12.13
第40回
坪井賢一
文部省唱歌を主導した高野辰之も、ついに童謡を評価するようになり、1919年から29年まで童謡の隆盛が続いた。今回は、童謡歌手が誕生し、コン…
2013.11.29
第39回
坪井賢一
唱歌教科書編纂委員会によってつくられた文部省唱歌には、制約がたくさんあり、自由な芸術活動ができなかった。そこで「故郷」で有名な高野辰之はこ…
2013.11.15
第38回
坪井賢一
本田美奈子さんがレパートリーとして歌った唱歌は5曲。「夏は来ぬ」「紅葉」「故郷」など、だれでも歌ったことがあり、歌詞もかなり覚えているはず…
2013.11.1
第37回
坪井賢一
本田美奈子さんはデビュー20周年を迎えた2005年に永眠し、日本コロムビアが準備していた各種アルバムの計画は消えてしまった。周囲が構想して…
2013.10.18
第36回
坪井賢一
島村抱月は、現在では松井須磨子との関係と芸術座の5年間で強く記憶されているが、19世紀末から20世紀初頭を代表する文学者である。そして、坪…
2013.10.4
第35回
坪井賢一
1914年3月26日に初日を迎えた芸術座の公演「復活」で、主演の松井須磨子が劇中で2度歌った「カチューシャの唄」は、日本で初めてのポップス…
2013.9.20
第34回
坪井賢一
1914年3月26日に初日を迎えた芸術座の公演「復活」(帝国劇場)で、主演の松井須磨子は劇中で「カチューシャの唄」を歌った。5月にはレコー…
2013.9.6
第33回
坪井賢一
2004年は本田美奈子さんの歌手活動、最後の1年となった。ミュージカルやポップスのコンサートとともに、クラシカル・クロスオーバーのリサイタ…
2013.8.23
第32回
坪井賢一
最後の大規模な公開演奏会だった「クリスマス・コンサート」(新宿文化センター)の4カ月前、2004年8月15日、大阪のコンサート会場でWil…
2013.8.9
第31回
坪井賢一
2004年12月、コンサートへ4回出演した本田美奈子さんの体調は悪化していたようだが、舞台では元気いっぱい美しいソプラノ・ヴォイスを聴かせ…
2013.7.26
第30回
坪井賢一
ソプラノ・ヴォイスによるアルバム「時」は生前最後のアルバムであり、1992年の「ミス・サイゴン」以来、私淑してきた岩谷時子さんへのトリビュ…
2013.7.12