「定員厳格化」に振り回される受験生
「地方創生」の号令の下、大都市圏の私立大学に吹き荒れた「定員厳格化」の嵐。2019年入試では、当初は定員と同数(1.0倍)という厳しい設定だった。ところが、秋口になって18年と同じ1.1倍でよいという基準緩和が示され、受験生と高校の進路指導現場は大混乱に陥った。一般入試回避で、学校推薦やAO入試に取り組む生徒が増加傾向にあったからでもある。
ここからは50位までの学校を見ていこう。
ランクインしている私立女子校の数は10校で前回と変わっていない。ただ、順位の変動はかなり見られる。ご関心のある方は前回のランキングと見比べていただきたい。
ランキング上位に顔を見せる私立男子校の数は増加したものの、50位までで見ると2校減っている。神奈川の2校がランク外に去っている。
公立校はベスト10には都立日比谷が1校だけ7位にランクされている。前回4位だった神奈川の湘南が12位とランクダウンしたのは、早稲田大で22人、慶應義塾大で33人、それぞれ合格者数を減らしたことが響いている。それだけ早慶の合格者数がこのランキングを大きく左右しているわけで、3位浅野は慶應義塾大の合格者数が49人増加している。
早慶上理やMARCH、関関同立での合格者数の合計を見ると、さらに各校の傾向が分かる。
早慶上理の合格者数合計トップは、510人と唯一500人台となった開成(東京・荒川区)である。東京大合格者数1位の学校として名をはせているが、卒業生も浪人生も多いため、卒業生1人あたりで算出している合格力では50位内に入ることができなかった。
400人台の学校を多い順に列挙すると、7位日比谷、3位浅野、
さらに詳しくは、現在発売中のダイヤモンドセレクト2019年8月号をご覧いただきたい。