突出する桜蔭とそれを追う豊島岡女子
“男くさい”このランキングだが、前回より1つ多い5つの女子校がベスト50入りした。中でも、6位桜蔭の躍進ぶりには驚かされる。21年は東大合格者数にも女子校で唯一ベスト10入りしていた。このランキングには反映されていないが、私立医大の合格者数(前年比増減)では、順天堂大24人(±0)、東京慈恵会医科大23人(+3)、日本医科大19人(+7)、慶應義塾大14人(▲3)、昭和大11人(+9)と2ケタ合格校が並び、私大合計数は160人に及んでいる。それに匹敵するのは37位、34位、そして今回27位と順調に伸ばしている豊島岡女子学園の157人くらいのものである。
私立と国立の一貫校が上位に並ぶ中で、公立校は19位に2校が顔を出すのが初出だ。道立札幌南と県立熊本である。札幌南は北海道大の15人を筆頭に52人だが、そこに占める札幌と旭川の医科大の比重も大きい。前回37位から大きくランクアップした熊本は、旧帝大系は九州大4人と東大1人のみだが、国公立全体では66人に達する。先述したように、九州・沖縄には九州大以外にも7つの国立大医学部がある。
公立でこの2校に続くのは、23位旭丘(愛知)と25位仙台第二(宮城)である。東北大14人を含む46人の仙台第二は前年と変わらない順位だが、名古屋大14人を含む55人の旭丘は、59位から大きく伸ばしている。上位25校中に公立校は4校のみで、いずれも県内トップ校である。私立と国立の一貫校に比べると卒業生数が倍近い点も、この合格力では不利に働く要因といえそうだ。
他に目につく学校を挙げておくと、国公立100大学合格力で1位となった西大和学園はこの合格力でも34位から16位へと躍進している。筑駒は東大が倍増の14人と圧倒的だが、国公立合計を見ても前回17人から今回35人とやはり倍増している。卒業生が少ないだけに振れ幅も大きい。
では、26位から、4校が並んだ47位までを次に見ていこう。