神奈川の人気の入試
東京に受験生を吸い取られている感もある神奈川だが、2022年に人気だった学校の入試は、引き続き志望者を集めているようだ。
まず1日午前では、22年受験者数100人のカリタス女子(1回)が7割も志望者を増やしており、この勢いが続けば、2.4倍の実倍率が4倍程度まで伸びることも考えられる。共学校では、森村学園(1回)が5割近く増やしたことで実倍率3倍に迫るかもしれない。
1日午後は、22年の受験者数が252人と人気で、早慶とMARCHの合格実績も大きく伸ばした湘南白百合学園(1回算数)が6割半も志望者を増やしており、実倍率が2倍に迫る勢いにある。同じく293人と大人気のカリタス女子(2回)も2割弱増で実倍率2倍超えになりそうだ。共学校では、22年入試から人気急上昇の関東学院(一期B)が2割増で4倍を超えるかもしれない。
2日午前は、湘南白百合学園(2回4科・英語)が1日午後に続いて人気で、22年には138人が受験した。実倍率は1.5倍だったが、志望者を2割弱増やしているため、若干の上積みがあるかもしれない。神奈川学園(B)は1割強の増加でも1倍台半ばにとどまりそうだ。桐光学園女子部(2回)は3割弱増やして、実倍率を2倍に乗せるかもしれない。
2日午後は、青山学院横浜英和(B)が22年には220人の受験生を集めて人気だったが、志望者を1割強増やすことで実倍率も3倍台半ばをうかがう情勢にある。3割半強増やした聖セシリア女子(A2)は3倍超、5割増やした桐蔭学園中等教育学校(2回特奨)も3倍が見えてきた。22年の受験者数が100人に満たないものの、4割近く増やした捜真女学校(B)は1.3倍だった実倍率が2倍に近づき、1割半増やした清泉女学院(SP)は2倍台半ばに、同じく日本大学藤沢(2回)は22年実倍率10.1倍をさらに上積みしそうである。全体的に中位校人気が感じられる。
3日午前は、2割増のカリタス女子(4回)が実倍率5倍超えに、聖園女学院(3回)は1割強志望者を増やして2倍に乗せそうである。午後は、横浜女学院(E・特奨I)が3割増やしており、22年驚異の実倍率52倍をさらに大きく伸ばしそうな勢いとなっている。
4日は受験生を多く集める入試はないものの、東海大学相模(C)は志望者数が2倍増しており、22年実倍率9倍がさらに跳ね上がるかもしれない。3割増の神奈川学園(C)は、やはり1倍台半ば程度と受けやすさは続く。