2月1日午後と2日午前の人気入試
1日午後は、午前よりも人気上昇傾向の入試が多い。受験者数の多い男子校から順に見ていこう。受験者数634人と圧倒的な東京都市大学付属(2回)は、実倍率1.51倍から1倍台後半へと志望者を増やしている。同221人の京華(1回午後特別選抜)は5倍台半ばを維持、同193人の聖学院(1回アドバンスト)は3倍強まで上がっている。同156人の佼成学園(1回特別奨学生)は4倍台半ばを、同94人の足立学園(特別奨学生1回)は7倍乗せの状況を、それぞれ維持しそうである。
共学校はどうか。受験者数300人台では、山手学院(特待選抜)は2倍台半ばを維持しているものの、関東学院(一期B)と青稜(1回B)は7月よりも緩和傾向にあるようだ。同200人台では、実倍率2.07倍の桐蔭学園中等教育学校(1回午後)が7月より勢いを増して2倍台後半を目指す展開に。かえつ有明(特待1回)は実倍率5.88倍から6倍台半ばへ、東京都市大学等々力(1回S特選)は2倍に迫る勢いにある。桜美林(1回午後)は2倍台半ばを目指しそうだ。
同100人台では、実倍率4.91倍の駒込(2回)が6倍に乗せそうで、併願先としてはハードルが高い。日本工業大学駒場(2回)は、7月には4倍超えも見えたが、9月は3倍弱まで落ち着いている。実倍率1.55倍の多摩大学附属聖ヶ丘(2回)は志望者増で2倍に迫る勢いに、順天(1回B)は9月には3倍乗せをうかがうまでに続伸している。三田国際学園(IC2回)は4倍、実倍率1.82倍の文教大学付属(2回)は3倍に乗せる勢いだ。
同100人未満では、淑徳巣鴨(スカラシップ1回)は8倍台半ば、目黒日本大学(2回)は5倍台半ばと高めだが、鶴見大学附属(難関1回)は1倍台半ばを目指す動きでだいぶ受かりやすい。
7月に比べて落ち着きを見せている学校はどうか。自修館(A2)や宝仙学園共学部理数インター(新4科・読書)、工学院大学附属(1回B特待)が2倍前後と受けやすい。1倍台半ばまでには、武蔵野大学(2回)、東京成徳大学(1回特待)、聖徳学園(1回・特奨)がある。その点、少ないながらも志望者数倍増の勢いがあるサレジアン国際(自由選択1回)は3倍を超える可能性が出ている。
2日午前の男子校は、620人受験の難関校である聖光学院(1回)は上位・中堅受験層の伸びが大きく、3倍強を固めた模様である。栄光学園も上位・中堅層が引っ張り、全体としては微増に、同様に立教池袋(1回)も3倍超えとなっている。桐朋(2回)は上位層の志望者が大きく増え、2倍に迫る勢いだ。7月に比べて大きく増やした聖学院(2回)は、3倍台半ばと好調だ。高輪(B)も3倍乗せが見えている。
共学校では、実倍率2.82倍の日本大学第三(2回)が3倍台後半へ、同3.11倍の駒込(3回)が4倍台半ばをそれぞれ目指す動きだ。一方、国学院久我山(2回)と青稜(2回A)は7月よりも落ち着きを見せている。
受験者数100人に少し届かない入試では、湘南学園(B)が7月の3倍超えから続伸して4倍台半ばへ、森村学園も同じく3倍台半ばから4倍乗せと勢いがある。明治学院(2回)は4倍に乗せそうで、帝京大学(2回)は2倍台半ばを目指している。