週刊ダイヤモンド編集部
“移動の覇者”をめぐる争いは、長らく新幹線と飛行機という2大勢力が軸だった。近年はそこへ、低コストを武器にしたLCC(ローコストキャリア)が加わり、そして今後、リニア中央新幹線がゲームチェンジを狙っている。リニア中央新幹線は総工費9兆円のビッグプロジェクト。死角はないのだろうか。

週刊ダイヤモンド2018年10月6日号第1特集は「新幹線vs飛行機 十番勝負」。週刊ダイヤモンド編集部では、10の切り口で“移動の覇者”の決着をつけた。その中で、「安全運行・運航は、安定した経営基盤があってこそ」という考え方から、財務から労組問題まで「経営力」で対決。本誌に掲載した記事を、ダイヤモンド・オンラインで特別公開する。

「スプリング・ジャパン」の名称で成田国際空港を拠点に国内3都市、海外4中国路線を飛ぶ春秋航空日本の新社長、樫原利幸氏を直撃。JALのパイロット出身の樫原利幸社長に、運航と経営の立て直し、今後の路線展開について話を聞いた。

9月2日の日曜日――。埼玉スーパーアリーナに併設されたコミュニティアリーナ(多目的スペース)に、TBSテレビの人気スポーツ・エンタテインメント番組「SASUKE」のスタッフ協力による巨大なアスレチックが出現した。

ターボ事業の売上高の8割強を占めるのが自動車用ターボだ。ターボ搭載車は、エンジンのサイズを小さくしても出力を底上げできるので、燃費が良く排ガスの浄化もできる。その上、乗用車向けで2万円、軽自動車向けで1万円という低価格も手伝って、今や世界のガソリン車8000万台の約3割に搭載されている。

米国で2011年に創業したオンライン融資仲介の有力スタートアップ、ソーシャル・ファイナンス(ソーファイ)。今や米国の学資ローン借り換えの最大手となり、非上場企業ながらも評価額が10億ドル(約1130億円)を超える有数の「ユニコーン」企業だ。同社にはソフトバンクグループなどが15年に10億ドル、17年に5億ドルを出資したこともあり、注目を浴びている。

JALがボーイング777の後継機として、2019年に最大56機を導入する新モデル「エアバスA350」について、紙幅の関係で載せきれなかった機内仕様、運航、整備部門に関する情報を加えた拡大版を、ダイヤモンド・オンラインで特別公開する。

JRがアニメでファン開拓、「シンカリオン」人気の舞台裏
日本の平和と安全を守るため、謎の敵に立ち向かう新幹線変形ロボット「シンカリオン」が、一大ブームとなっている。JR東日本監修でキャラクターコンテンツプロジェクトが立ち上がり、今年1月からはテレビアニメが放映されている。

手荷物検査の是非が問われている。だが、東海道新幹線を運行するJR東海は導入の検討すらしていない。そのかたくなな対応には、ビジネスモデルを守ろうとする信念が透けて見える。

新幹線とJAL/ANAが激しい攻防を繰り広げて50年がたった。そこに路線開拓の前提条件を変えるLCCが登場した。離島や地方で人を運ぶ新しい公共交通の担い手になりそうだ。

大相続時代を迎え、課題解決の担い手として信託銀行にかかる期待は大きいが、信託サービスはいまだ社会に浸透していない。その現状打開を目指した新サービスについて、みずほ信託銀行の飯盛徹夫社長が「週刊ダイヤモンド」のインタビューに答えた。

大阪の中堅製薬会社である小野薬品工業がノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑・京都大学特別教授と歩んだ新薬開発の道のりは、15年間に渡る長く険しいものだった。世界の薬物治療の主役に躍り出るまでの苦闘を振り返る。

「奈美恵! 奈美恵!」──。沖縄県宜野湾市で9月15日に開かれた「WE ♥ NAMIE HANABI SHOW」の前夜祭に、同県出身の歌手、安室奈美恵さんが出演し全8曲を披露。会場を後にしても、ファンの奈美恵コールはやまなかったという。翌16日の花火イベントには安室さん自身の出演はなく、この前夜祭が、引退を表明していた“平成の歌姫”のラストライブとなった。

下馬評と異なり、大王製紙のCB発行をめぐる裁判では、北越コーポレーションの賠償請求が棄却された。北越が勝てば、日本の証券界に与える衝撃は大きかったはずだが、今回の泥沼訴訟においては大王のぼろも目立った。

新巨大官民ファンドは変われるか──。産業革新機構(INCJ)を改組して産業革新投資機構(JIC)が9月25日に発足した。記者会見で田中正明社長は「一件一件の投資にも経済産業大臣の意見が必要という仕組みが投資をやりづらくしてきた」と、旧産業革新機構の構造問題に切り込んでみせた。

最強のライバル、新幹線と飛行機の安全性が揺らぐ事件・事故が頻発している。そんな事情もあり、これまで所要時間や運賃が中心だった「乗り物選びの基準」が激変。利用者は、災害対応力やセキュリティーの徹底も求めるようになっている。

この1年、街中で急速に進むキャッシュレスに関わる企業や金融事業者、続々と生まれるスタートアップ企業などの最前線をレポートしているが、本記事で紹介するドレミングは、国内よりもむしろ海外で注目を浴びる企業だ。

週刊ダイヤモンド9月29日号は「乗り遅れるな! キャッシュレス」。この1年、街中では急速にキャッシュレスが進んでおり、銀行やカード会社、IT企業は相次いで新規参入したり事業の拡充に乗り出している。特集では新興勢力主要5社の事業部門トップにインタビューを敢行した。

かつて日本経済を引っ張った造船業界は、今や中国・韓国勢に追い抜かれ、青息吐息だ。そんな中で昭和的な義理人情と価格交渉で国内首位に立つ今治造船は、中国・韓国勢の勢いに負けじと一人気を吐く。野武士集団とも言われる今治造船の内実に迫った。

日本の造船業界は、国内首位の今治造船すら赤字に転落する厳しい環境にさらされている。コスト競争力で市場を席巻する中韓勢を前に、果たして国内造船各社はどのように生き残るのか。三井E&S造船の古賀哲郎社長に話を聞いた。
