2022.8.23
河野氏・高市氏・萩生田氏、岸田改造内閣のキーマン3人は「未来の宰相」たり得るか
8月10日に前倒しで実施された内閣改造では、旧統一教会と関係を持っていた閣僚たちを交代させたはずだった。だが結局、新任・留任となった閣僚らも同教団と関係していたことが続々と発覚し、メディアをにぎわせている。それによって支持率が急落し…
立命館大学政策科学部教授
1968年愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、伊藤忠商事勤務を経て、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科博士課程修了。Ph.D(政治学・国際学、ウォーリック大学)。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。
2022.8.23
8月10日に前倒しで実施された内閣改造では、旧統一教会と関係を持っていた閣僚たちを交代させたはずだった。だが結局、新任・留任となった閣僚らも同教団と関係していたことが続々と発覚し、メディアをにぎわせている。それによって支持率が急落し…
2022.8.9
米国のナンシー・ペロシ下院議長が台湾を訪れ、世界中で議論を呼んでいる。経済危機を避けるため、米中が対話の可能性を模索しつつあった中、その努力を無に帰したからだ。中国はペロシ議長の訪台を受けて大規模な軍事演習を実施し、台湾だけでなく…
2022.7.26
安倍元首相の銃撃事件を機に、世間では「政治と宗教」に対する関心が高まっている。歴史をひもとくと、確かに自民党をはじめとする政党は宗教団体と密接に関係し、選挙時の「集票マシーン」として利用してきた。その一方で、宗教団体が望む政策が実…
2022.7.14
安倍晋三元首相が銃撃されて亡くなった。本稿では安倍氏に哀悼の意を表しつつ、首相としての歩みをじっくりと振り返る。第1次政権は「大失敗」と批判されたが、不器用さの中に改革への志を秘めていた。第2次政権では熟練度を増した一方、窮屈で息苦…
2022.7.12
選挙期間中の7月8日、安倍晋三元首相が応援演説中に銃撃されて亡くなった。これは許すことのできない蛮行である。そして、その直後に開催された第26回参議院選挙は、単独で63議席を獲得した自民党の大勝という結果に終わった。今回の結果について、…
2022.6.28
ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから4カ月が経過したが、いまだに膠着(こうちゃく)状態が続いている。欧米諸国はこの状況を受け、武器供与などの支援を強化している。しかし、一方で欧米諸国は「ロシアが東部ウクライナを占拠したまま」で…
2022.6.14
岸田文雄首相が掲げる経済政策「新しい資本主義」の実行計画の骨子が明らかになった。だが筆者は、その内容に違和感を覚えた。決して目新しいものではなく、以前から認識されていながら有効な手を打てなかった「古い政策課題」ばかりが並んでいたか…
2022.5.31
マクロン仏大統領とショルツ独首相が、ロシアのプーチン大統領と、80分間にわたって電話で3者会談した。このように、欧州諸国の首脳はウクライナ紛争の停戦に尽力している。一方、米国と英国の動きを注視すると、対話による紛争解決に消極的に見え…
2022.5.17
G7の首脳が「ロシアへのエネルギー依存から段階的に脱却する」という共同宣言を出した。日本も同調する方針だが、岸田文雄首相は、日本の政府や企業が出資するロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン1」「サハリン2」の権益を維持していく方…
2022.5.3
中国は、最初に新型コロナウイルスが感染拡大した国だ。しかし、徹底した都市封鎖と行動制限の「ゼロコロナ政策」によって感染拡大を抑え込んだ(本連載第236回)。しかし、今、その政策が限界を迎えつつある。国民からの不満も爆発しているのに「…
2022.4.19
ウクライナの想像を超える奮戦で、ウクライナ紛争が長期化・泥沼化している。そのウクライナの背後には、「味方した方が戦争に勝つ」という「不敗神話」を持つ英国の存在がある。日本の安全保障問題も議論に上がる中で、今一度、英国との協力関係を…
2022.4.5
ロシア側は今や「プーチンの顔をいかに立てるか」が停戦実現の最大の課題となっていて、機能不全に陥っている。それが、「権威主義体制の国」の有事の際のもろさだ。もう一つの「権威主義体制の大国」である中国の動向はどうなっているのか。
2022.3.23
ウクライナ紛争でロシアが最低限譲れないのは、ウクライナはNATOに加盟しない「中立化」である。すでに、ゼレンスキー大統領は、「NATOには加盟できない」と発言しており、ウクライナ側はそれを受け入れる用意があるようだが停戦協議が進まない。ロ…
2022.3.8
ロシアは、今「進むも地獄、引くも地獄」という状況に陥っているのではないか。国際社会からの非難や制裁も厳しく、周辺国でも一挙に「ロシア離れ」が進むなど、プーチン大統領の誤算続きだ。もしプーチン大統領が撤退すれば、どうなるだろうか。今…
2022.3.1
ロシアが、ウクライナへの軍事侵攻に踏み切った。東西冷戦終結後、米国や欧州が築いてきた国際秩序は崩壊し、欧米や日本など自由民主主義陣営とロシアの対立は決定的になり「新冷戦」が始まった――と多くの識者が、このような見方をしている。だが…
2022.2.22
北京冬季五輪が閉幕した。日本は、金3個、銀6個、銅9個の合計18個の冬季五輪史上最多のメダルを獲得した。一方、誤審、違反、失格、疑惑とさまざまな「騒動」が連日起こる混乱五輪となった。しかし、これまで以上に、北京冬季五輪の「騒動」が拡大…
2022.2.8
北京五輪が開幕したが、新疆ウイグル、南モンゴル、香港などの人権侵害に対する抗議として、米国、英国などが政府首脳を五輪に派遣しない「外交ボイコット」を行った。それでも中国の状況は変わらないが、筆者の周りでは、日本の自由民主主義を学び…
2022.1.25
オミクロン株の感染が世界中で急拡大する一方で、英国などでは、経済活動を優先する方針を示している。日本でも、尾身茂・政府分科会会長が「これまでの『人流制限』ではなく『人数制限』がキーワードになる」と指摘していて、「ポスト・コロナ」の…
2022.1.11
昨年は、コロナ禍によって「デジタル化の遅れ」をはじめ、日本社会のこれまであまり明らかになってなかった問題が噴出した年だった。この日本の停滞の元凶は、子どもの「受験」から始まる古いキャリア形成にあると考える。今回は、日本社会の「受験…
2021.12.28
12月22日、安定的な皇位継承のあり方を議論する政府の有識者会議が、皇族数の減少への対応策の最終報告書をまとめた。その中では「女性皇族が結婚後も皇室に残る案」と「旧皇族の男系男子を養子に迎える案」の二つが示されているが、現実的にはハー…
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