2013.8.29
生活困窮、生きづらさ…ひきこもり大学は多様な痛みを抱えた人々を救えるか
先日、生活困窮に直面する引きこもり当事者らが、「ひきこもり大学」発案者の当事者Mさんと打ち合わせを行い、それぞれの思いを語った。「生活困窮というよりも、経済的事情という言葉を使って欲しい」打ち合わせの冒頭、Mさんはこう提案した。
ジャーナリスト
通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。1997年から日本の「ひきこもり
」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したの
かを調査。新刊は『ルポ「8050問題」高齢親子〝ひきこもり死〟の現場から 』(河
出新書) 他に『ルポ ひきこもり未満』(集英社新書)『ひきこもる女性たち』(ベ
スト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『あのとき、大川小学校で何
が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。KHJ全国ひきこも
り家族会連合会本部広報担当理事。東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会
委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』
2013.8.29
先日、生活困窮に直面する引きこもり当事者らが、「ひきこもり大学」発案者の当事者Mさんと打ち合わせを行い、それぞれの思いを語った。「生活困窮というよりも、経済的事情という言葉を使って欲しい」打ち合わせの冒頭、Mさんはこう提案した。
2013.8.22
引きこもり当事者たちからいま、様々なアイデアが生まれ、それぞれ動き始めている。例えば、「ひきこもり大学」。先日、初めてのデモンストレーションであるオープンキャンパスが開催され、2人の当事者が先生役を務めた。
2013.8.8
働き盛りの人たちが引きこもり状態に追い込まれていく背景には、職場でのセクハラなどの行為が放置される雇用環境の劣化も一因にある。女性会社員が人事部長からセクハラ行為を受けた末、退職。再就職が決まらないまま、うつ状態に追い込まれた。
2013.7.25
当連載読者から、問い合わせや期待感などのメールが数多く寄せられてくる「ひきこもり大学」構想。ついに7月16日、発案者を囲む初めての「ひきこもり大学」準備会が、引きこもり当事者や会社員ら十数人が参加して開かれた。
2013.7.12
東日本大震災の津波で84人が死亡・行方不明になった大川小学校。7月7日の第3回大川小事故検証委員会では、中間報告がなされたが、その中身はすでに遺族が調べて来た事実ばかりで、しかも事実解明の核心部分の議論は、一切なかった。
2013.7.11
これまで“ブラック企業”といえば、夜遅くまでサービス残業させて、会社を辞めさせてしまうイメージがあった。しかし、最近増え始めた“ネオブラック企業”は、次の見つからない中高年者の足元を見て、給与や経費を減らしながら働かせ続け、辞めよ…
2013.7.4
引きこもりの人のいる多くの家庭では、本人も親も変わらぬまま、長期化、高年齢化だけが進んでいる。東京都町田市保健所が、20歳から64歳を対象に引きこもり実態調査を行ったところ、自分または家族が引きこもり状態にあると答えた人は5.5%に上る…
2013.6.27
ハローワークなどに紹介されて応募し続け、やっと就職先が決まったと思ったら、そこは「ブラック企業」だったという話も少なくない。今回、紹介するのは、“辞めさせないブラック企業”に勤めているという40歳代後半の高城和雄さん(仮名)だ。
2013.6.20
閉塞感の中で、長い間、生きづらさを感じていた人たちが、自らの意思で動き始めた。6月2日、『第5回 ひきこもり問題フューチャーセッション「庵 -IORI-」』が行われた。驚いたのは、参加者のうちおよそ半数が「引きこもり当事者」だったことだ。
2013.6.13
引きこもり状態の高年齢化とともに、長年、変化が起きなかった親子関係の中で、将来に絶望している当事者や家族は少なくない。しかし、27年間にわたり引きこもってきた50歳代の男性が、ふとしたきっかけから、自らの意思で動き始めたケースもある。
2013.6.6
引きこもり当事者同士、自らの意思に導かれたつながりが、ネットを通じて少しずつ広がりつつある。そして今、引きこもり当事者たちが、自分の中にある思いを外に発信し、それまで引きこもっていた人たちも、自らの意思で動き出し始めた。
2013.5.30
当コラムをきっかけに、引きこもり状態の当事者や失業中の人たちの間で、いろいろな動きが新たに生まれている。先日、仕事探し中の50歳代のMさんの呼びかけによって、キックオフミーティングが開かれた任意団体「中高年人材センター」が、その一例…
2013.5.23
東日本大震災当時、引きこもりだった当事者のうち、外に出てきた人たちは今、どうしているのだろうか。30歳代後半の男性Aさんは、震災が来るまで15年以上、引きこもっていた。しかし、ある支援者のおかげで、震災を機に外へ出ることができた。
2013.5.16
前回の記事に登場した貯金がなくなる予定の3ヵ月後に死を考えているAさんに「他人事ではないから」と、励ましやアドバイスのメッセージがどっと寄せられている。そのメールの3分の2ほどは、内容に共感する引きこもる本人たちの発信だった。
2013.5.9
40代の引きこもり当事者Aさんは、中学時代に神経症を発症し、6年間引きこもりに。その後、バイトや派遣で収入を得てきたが、リーマンショック後は孤立無業状態になった。あと3~4ヵ月で貯金は底をつくが、その後については死さえ見据えている。
2013.5.7
多くの引きこもる人たちにとって切実なのは、動き出そうと思ったときに、「お金」という障壁が立ちはだかることだ。そんな人々の自立を助けることになるかもしれないのが、各地域の社会福祉協議会が行う資金の貸付支援事業である。
2013.5.2
3月21日、第2回大川小学校事故検証委員会が、宮城県石巻合同庁舎ので行われた。今回の委員会では、児童の遺族3人が初めて検証委員の前で意見を陳述。だが、委員会が2回終わった現段階でも、結局何が決まったのか、よくわからない印象を受けた。
2013.4.26
東日本大震災で約800人が犠牲になった名取市閖上地区。市の指定避難所の「閖上公民館」から「閖上中学校」へ誘導される途中に津波にのまれたことが犠牲を大きくした要因とされているが、それに関して筆者の取材で新たな事実が明らかになった。
2013.4.25
引きこもりたちが、自らの特質を活かして利益を上げられるよう、ムーブメントを仕掛けていこう。そんな対話をするセッションが高田馬場で開催された。そこでは、「引きこもりタレント事務所」「引きこもり大学」などの事業案が次々飛び出した。
2013.4.18
家電メーカーの“追い出し部屋”形式と言われている退職勧奨がメディアでも話題になっている。1年以上にわたってハローワークなどで仕事を探しているが全く決まらないという40代後半の元会社員男性も“追い出し部屋”を経験した1人だ。
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