井手ゆきえ
アキレス腱断裂時の治療法、「手術vs装具固定」どちらがいい?
中高年のスポーツ外傷が増えている。膝のけがと並び、多いのはアキレス腱断裂だ。アキレス腱はふくらはぎから踵へ繋がる人体で最も太い腱を指す。腱が切れる音は衝撃的だが、意外に痛みは小さい。受傷後、時間がたてば足を引きずりながらも歩ける。ただ、つま先立ちはできない。

コロナ発症後、「血栓・出血」にはいつごろまで注意すればいいか
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、血管内で血液が“凝固”する「静脈血栓塞栓症(VTE)」リスクを上昇させるが、いつまで高リスク状態が続くのだろう。スウェーデン・ウメオ大学の研究グループは、公衆衛生庁の感染症監視システムを使い、2020年2月1日から21年5月25日の期間に新型コロナウイルス陽性例(初発のみ)100万人超を特定。性別や年齢、居住地がマッチした400万人超の陰性例とVTEリスクを比較している。

歩いて応援!「パ・リーグウォーク」で健康づくりを
運動不足の解消にはウオーキングが手っ取り早い。最近は歩数でポイントをためる「ポイ活」連動アプリや、歩きながらミッションをクリアするゲーム系のアプリが選び放題で、モチベーションを保ちやすくなった。

40歳以降のアルコール依存症は、「前頭側頭型認知症」の初期症状かも?
アルコール依存症(アルコール使用障害:AUD)は、全てのタイプの認知症リスクを3.3倍に上昇させる。米マウントサイナイ医科大学の研究グループは、社会性が欠如し、抑制が利かなくなる「前頭側頭型認知症」、記憶障害や見当識障害が中心の「アルツハイマー型認知症」、言葉がすぐ出てこない、あるいは短い文書を復唱できない「意味変形型原発性進行性失語症」の3タイプの認知症について、AUDとの関係を調べている。

コロナ流行中に「メタボ脂肪肝」が増加、宅飲み・1食抜きが影響か
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)禍で“メタボ脂肪肝”リスクが上昇している。メタボ脂肪肝――。正しくは代謝異常関連脂肪性肝疾患(MAFLD)という。アルコール性肝疾患や、肝炎ウイルス感染による肝疾患ばかりが注目され、代謝異常による肝疾患を見逃しかねない反省から生まれた疾患概念だ。

起立性低血圧の対処法、脚交差と膝の上下運動で
寝起きや座った姿勢から起立した数分後に、立ちくらみや吐き気に襲われる「起立性低血圧(OH)」。血流が重力に引っ張られて下半身へ集まり、一過性に脳血流が不足して生じる。典型的には起床後の2、3分以内に生じるが、数十秒以内に上の血圧が40mmHg以上、下の血圧が20mmHg以上も下がる場合を「初期起立性低血圧」という。

コロナが重症化しやすい子どもは?基礎疾患の有無と年齢で違い
幼稚園や保育園、小中学校など新たに始まる集団生活に不安を感じる親御さんも多いだろう。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者数が高止まりしている今はなおさらだ。子どもの重症化リスクは高齢者より低いとはいえ、ゼロというわけではない。

低炭水化物食とがんの予防や進行の関係は?たんぱく質・脂肪の摂取源で違い
低炭水化物食は、がんの予防や進行抑制に効くか否か。現時点で明快な答えはない。賛成派の主張は、低炭水化物食で、がん細胞のエネルギー源となる糖質を枯渇させて「兵糧攻めにする」というもの。懐疑派は低炭水化物食でがんの縮小を認めたのは動物実験やサンプル数が小さい試験であり「はっきりしたことは言えない」と慎重な姿勢だ。

抗がん剤治療中のリハビリで腫瘍の縮小率が上昇、英国の研究より
リハビリテーション(リハビリ)は術後の機能回復訓練と思われているが、近年は回復のための体力を事前に養う「術前リハ」が行われ始めている。たとえば、がんの手術前に術前リハを行うと術後の合併症が減り回復が早まる効果が期待できる。

たっぷり眠るだけで痩せる!米シカゴ大学の研究より
眠るだけで痩せます――。怪しげなダイエット本のようだが、まともな試験の報告。睡眠不足は過食や消費エネルギーの低下を招き、肥満につながることが知られている。ならば、十分に眠れば体重は減るだろうか。米シカゴ大学の研究チームがこの素朴な疑問を追究している。

#2
認知症の発症を確実に防ぐ方法はない。だが、世界の専門家がこれまでのエビデンスを調査分析した結果、リスクを減らし予防できる可能性が見えてきた。では何をすればいいのか。エビデンスが示す○×判定をご紹介しよう。

#1
家族も本人も認知症になったことを受け入れられない発症早期、症状が進み失禁やせん妄、徘徊への対応に振り回される中期……。介護する家族はじわじわと追い詰められ、逃げ場をなくす。介護で落とし穴にはまらないためのヒントはあるのか。現場をよく知るケアマネジャーと介護当事者に本音を聞いた。

認知症と腸内細菌の関係に注目、日本食と食後のコーヒーで予防を
認知症患者の腸内細菌には変化が生じている。注目されるのは、ヒトの腸内細菌の2~4割を占め、「日和見菌」といわれるバクテロイデス菌だ。

スーパースプレッダーになる人の特徴とは?基礎疾患ありでリスク増
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、感染者のなかでも特に感染を拡げる「スーパースプレッダー」の存在が知られている。こうした患者は、体内でのウイルスコピー数(ウイルスの量)が多く、しかもウイルスを外に排出する期間が長いので、知らず知らずのうちに感染拡大源になってしまう。

EDにL-アルギニン、高用量で2割が改善
およそ10年前のデータだが、日本やイタリアなど4カ国の男性(40~70代)を対象に行われた勃起障害(ED)の有病率調査で、中等~重症のEDを自覚している日本人男性は34.5%、3人に1人という高い割合だった。ED治療には、バイアグラなどのPDE5阻害薬が使われる。ただ、禁忌などで利用できない人も多く、効き目が薄い男性もいるため男性不妊の治療にも使われているL-アルギニン(L-ARG)をED治療に転用する試験が行われてきた。

ワクチン接種を決断する心理的要因は何か?3カ国で比較調査
日本でも、新型コロナウイルスワクチンのブースター接種が始まった。当初、オミクロン変異への有効性が疑問視されていたが、先行している英米からの報告では、追加接種で80~90%の入院抑制効果が期待できるようだ。対アルファ変異、デルタ変異ほどではないが、発症と感染予防効果も認められた。2回接種を済ませた方は、追加接種もご一考いただきたい。

高血圧なら大腸がんの便潜血検査を!男性は130/80でも要注意
高血圧を指摘されると脳・心血管疾患が心配だが、大腸がんも気にした方がいい。東京大学医学部附属病院・循環器内科の金子英弘氏らは、健診情報や診療明細情報のデータベース(JMDC)に蓄積される医療情報を利用し、血圧と大腸がんとの関係を解析した。

「かめない男」はメタボになる?新規発症率が2.2倍に
新潟大学などの研究グループは、以前から「咀嚼力」――ものを細かくかむ能力とメタボリックシンドローム(メタボ)との関係を調査している。

認知症の予防は「家事」で!高齢者で効果を確認
高齢化とともに有病者が増える「認知症」。わずか3年後の2025年、日本の65歳以上の5人に1人が認知症になると推計されている。現時点で認知症を根本的に治療する薬剤や手段はない。予防と進行抑制を徹底することが重要だ。

米でラップが自死を抑制、ロジックの「1-800-273-8255」
1-800-273-8255。米国版「いのちの電話(Life Line)」の番号をタイトルにしたラップをご存じだろうか。歌詞は死にたいと思い詰めている人の言葉に始まり、曲半ばから電話の向こうでそれに応える第三者の声が交じりあう。そして曲の終盤、ついに「生きたい、死にたくない」という言葉が引き出される。
