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井手ゆきえ

医学ライター
医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。
青学陸上部所属ランナーの腸内細菌を調査、「ある菌種」が走行タイムを改善
井手ゆきえ
近年、腸内細菌の多様性が持久運動のパフォーマンスを向上させるとの報告が増えている。慶應義塾大学の研究グループは、青山学院大学陸上競技部(長距離)所属の48人と一般男性10人の腸内細菌叢を比較した。
青学陸上部所属ランナーの腸内細菌を調査、「ある菌種」が走行タイムを改善
遠隔手術はここまできた!250km離れた患者のがんを摘出
井手ゆきえ
コロナ禍の影響で遠隔診療への扉が開かれた。今は診断や慢性疾患の経過観察、医療相談が主だが、最終目標の一つに遠隔ロボット手術がある。昨年末、専門誌に掲載された中国と米国の研究者による「実装検証」では、中国山東省・青島大学附属病院の泌尿器専門医が5G(第5世代移動通信システム)を介して、遠隔ロボット手術を実施した。
遠隔手術はここまできた!250km離れた患者のがんを摘出
2月22日は「頭痛の日」、片頭痛治療は予防の時代へ
井手ゆきえ
今月22日は「猫の日」だが「頭痛の日」でもある。一口に頭痛といっても、基礎疾患によらない「一次性」と脳卒中や感染症など原因が明らかな「二次性」に分類される。一次性頭痛の代表は片頭痛だ。国内の患者数は800万~1000万人と推計され、男女比では1対4と女性が多い。この数年、片頭痛の治療に大きな変化が訪れている。
2月22日は「頭痛の日」、片頭痛治療は予防の時代へ
水分補給でアンチエイジング、慢性疾患リスクも減少!?
井手ゆきえ
飲み水を制限してマウスを飼育すると臓器の老化がより早く、およそ6カ月──人間でいえば15年分の寿命が縮む。慢性的な軽度の脱水は老化を早めるらしい。人間ではどうだろう。
水分補給でアンチエイジング、慢性疾患リスクも減少!?
「低体重」は重大な健康リスク!6種類の心血管疾患で検証
井手ゆきえ
コロナ禍の影響で肥満の健康リスクが注目されたが、低体重は急性の心血管疾患(CVD)で院内死リスクになるようだ。神戸大学の研究グループは、急性のCVDで緊急入院した人たちが治療のかいなく院内で死亡する確率と、体格指数(BMI)との関係を調べている。
「低体重」は重大な健康リスク!6種類の心血管疾患で検証
階段の1段抜かしなど高強度の身体活動、「1~2分×1日3回」で死亡リスクが低下
井手ゆきえ
健康のための「運動のススメ」には辟易するだろうが、ちょいと耳を傾けてほしい。日常生活で単発的に発生する高強度の身体活動(VILPA)──たとえば電車に乗り遅れそうになり、駅の階段を1段抜かしで駆け上がるなど──と死亡リスクとの関連を調べたところ、運動強度が高いほど、死亡リスクが低下することがわかった。
階段の1段抜かしなど高強度の身体活動、「1~2分×1日3回」で死亡リスクが低下
コロナを抑える「湿度」は40~60%がいいらしい、米MITの研究より
井手ゆきえ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との共存も4年目を迎えた。ワクチンや治療薬も一通り出揃い、私たちはなんとか適応しようとしている。一般家庭の感染対策は、換気、手指消毒、臨機応変なマスク着用と変わりはないが、もう一つ、「湿度管理」も使えそうだ。
コロナを抑える「湿度」は40~60%がいいらしい、米MITの研究より
外科医=男性は時代錯誤、手術成績に男女差なし
井手ゆきえ
世に偏見は多いが「外科医は男性じゃなきゃダメ」という思い込みは結構、根強いのではないだろうか。日本バプテスト病院外科副部長の大越香江氏らは、日本外科学会をはじめ外科系14学会が参画して構築されたNational ClinicalDatabase(NCD)のデータを利用し、男性医師と女性医師との間で短期的な手術成績を比較した。
外科医=男性は時代錯誤、手術成績に男女差なし
脳梗塞になったことがある人は詐欺の被害に遭いやすい?米ラッシュ大の研究より
井手ゆきえ
高齢者を狙う投資詐欺やオレオレ詐欺の被害が絶えない。認知症や軽度認知障害の患者が被害に遭いがちだと思われているが、実は脳梗塞の既往がある人も詐欺被害に遭いやすいらしい。
脳梗塞になったことがある人は詐欺の被害に遭いやすい?米ラッシュ大の研究より
「余命」と「いつまで会話や食事や運動ができるか」、知りたいのはどちら?
井手ゆきえ
がん治療の進歩で長期生存が可能になったことを背景に、16年のがん患者本人への病名告知率は94%(国立がん研究センター調べ)に達している。患者と家族にとって「予後」、すなわち今後の見通しは残された時間を有意義に過ごすために必要な情報でもある。そこで注目されているのが「機能予後」だ。
「余命」と「いつまで会話や食事や運動ができるか」、知りたいのはどちら?
がんの予防やネガティブ感情軽減に「アブラナ科の野菜」が効果か
井手ゆきえ
ブロッコリーなどアブラナ科の野菜は抗がん、抗炎症作用を持つ「辛み成分」のイソチオシアネートを含み、慢性疾患の予防に働くと期待されている。8万人以上の日本人を対象にした国立がん研究センターのJPHC研究では、男女ともにアブラナ科野菜の摂取量が多いほど、全死亡リスクが減少。
がんの予防やネガティブ感情軽減に「アブラナ科の野菜」が効果か
梅毒患者が年間1万人突破!今年1月から世界標準の治療法が利用可能に
井手ゆきえ
梅毒の流行が止まらない。感染症法に基づく届け出が始まって以来の年間最多届け出数を更新。年間1万人を超えた。梅毒の発生届出には、2019年から性風俗の従事歴と利用歴に関する記録が義務づけられている。
梅毒患者が年間1万人突破!今年1月から世界標準の治療法が利用可能に
コロナ&インフル「同時感染」が怖い今年の冬、対策と避けるべき行動とは
井手ゆきえ
今年の冬はCOVID-19と季節性インフルエンザ(インフル)の同時感染に注意が必要だ。一足先にインフルが流行した南半球でも、今シーズンの感染者数はCOVID-19以前の水準に戻り、オーストラリアの流行株の8割がA香港型だったことから、日本でも重症化しやすいA香港型が警戒されている。
コロナ&インフル「同時感染」が怖い今年の冬、対策と避けるべき行動とは
6年後の腰痛を予防するために、BMI25以上の人は「10%減」を目安に!
井手ゆきえ
慢性的な腰痛持ちなら、一度は「少し痩せなさい」と言われたことがあるだろう。ただ、どれだけ体重を落とせば腰痛リスクが減るのかは不明だった。山形大学の研究グループは「反実仮想モデル」という手法を使い、4年間の体格指数(BMI)の変化が、6年後の腰痛リスクに及ぼす影響を検討している。
6年後の腰痛を予防するために、BMI25以上の人は「10%減」を目安に!
結腸がんの再発予防は「中~高強度の運動」が効果的
井手ゆきえ
最新のがん統計(国立がん研究センター)によると、III期の結腸がんの10年生存率は男女とも6割ほどだ。1990年代に術後の抗がん剤治療が始まってから、結腸がんの生存率はぐっと改善された。手術がぎりぎり可能なIII期でも初回治療から再発までの無病生存期間(DFS)は25%延びている。 ただ、最近は頭打ち傾向にあり、次の一手が模索されてきた。
結腸がんの再発予防は「中~高強度の運動」が効果的
精神の健康にいい食べ物は?果物、野菜、お菓子…意外な調査結果に
井手ゆきえ
何かと不穏な空気がまん延している昨今、メンタルヘルスを守るには何がいいだろう。英アストン大学の研究グループは、英国在住の健康な成人428人(平均年齢39.7歳、女性53%。およそ9割が白色人種)を対象に、日々の食習慣とメンタルヘルスとの関係を調査している。
精神の健康にいい食べ物は?果物、野菜、お菓子…意外な調査結果に
乳がん検診もAIの時代に?プロ並みの精度を実現
井手ゆきえ
毎年、10月は乳がん啓発のピンクリボン月間だ。日本人女性の乳がんは30代後半から増え始め、40~50代の前半に発症のピークがある。国は原則、40歳から2年おきに問診とマンモグラフィー(乳房X線検査)単独法の受検を推奨しているが、近年は30代から乳がん検診を提供する自治体も増えてきた。
乳がん検診もAIの時代に?プロ並みの精度を実現
コロナの後遺症、8人に1人は数カ月持続
井手ゆきえ
オミクロン変異/亜型の大流行で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症の増加が懸念されている。後遺症に関しては、一般的な健康問題と区別し難いことから、詐病扱いに傷つく人も少なくない。
コロナの後遺症、8人に1人は数カ月持続
痛風発作後の4カ月間は、心筋梗塞や脳卒中を起こしやすい
井手ゆきえ
痛風持ちは心筋梗塞や脳卒中を起こしやすい。それも「痛風発作」の直後~数カ月は特に注意が必要らしい。英国の研究グループは、およそ6万人の痛風患者(平均年齢76.5歳、女性30.7%)のうち、痛風と診断された後に心血管疾患(急性心筋梗塞と脳卒中)を起こした1万475人と、それ以外の5万2099人のデータを比較。さらに心血管疾患と痛風の両方を経験している1421人のデータを加味して、両者の関係を調べた。
痛風発作後の4カ月間は、心筋梗塞や脳卒中を起こしやすい
日本人男性は米飯が心臓の保護に、女性は米・パン・麺で関連なし
井手ゆきえ
糖質制限ダイエットが定着した昨今、健康リスクが高い主食は、果たして米か小麦か。岐阜大学の研究グループは、1992年にスタートした岐阜県高山市の集団研究「高山スタディ」のデータを使い、当時登録した35歳以上の地域住民から心血管疾患の既往がない2万9079人(男性45.9%)を選び、米飯食、パン食、および麺類と心血管疾患との関連を調べている。
日本人男性は米飯が心臓の保護に、女性は米・パン・麺で関連なし
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