
上杉 隆
第100回
国会論戦の華とも称される予算委員会がスタートした。2日目にあたる今日(水曜日)午前には、石破茂政調会長の質疑が行われている。印象を述べれば、日本でもやっとまともな国会論戦が始まったという感じである。

第99回
鳩山政権はハネムーン期間(発足100日)にあるためか、マスコミも批判を手控えているようだ。だが、鳩山内閣の目指す改革のスピードと、国民の実感する未来への焦燥感には依然として温度差がある。

第98回
鳩山政権は、緩やかな三層構造になっていると考えている。ピラミッド型で喩えるならば、第一層目の最上部が「官邸」、中層の二層目が「内閣」、基盤となる最下層の三層目が「党」といった具合だ。

第97回
亀井大臣は、大臣会見を会見室と大臣室の2箇所で開くことに決めた。この信じがたい非効率の発生した原因ははっきりしている。記者クラブが亀井大臣の仕事を邪魔しているのだ。

第96回
羽田空港からの特別便でコペンハーゲンに飛んだ。一部、応援弾丸ツアーに同行してのIOC総会の取材がその目的だ。今回の取材旅行の唯一の目的である石原慎太郎都知事へのある質問を携えて、会見場に向かった。

第95回
きのう(9月29日)はプレスと政治権力の関係において記念すべき日となった。外務省の記者会見が完全にオープンとなったのである。厳しい決断を下した岡田克也外務大臣に改めて敬意を表したい。

第94回
きょう(9月16日)、鳩山内閣が発足した。現在、官邸で鳩山首相が初の記者会見に臨んでいる。筆者は衛視によって足止めを食らったまま、建物には入れない。この歴史的な瞬間に立ち会えないことは悲しい限りだ。

第93回
自民党の退潮が著しい。確かに総選挙では惨敗を喫した。だが、党自体が解党したわけでも、消滅したわけでもない。にもかかわらず、党所属の議員には、すべてが終わったかのような絶望感が漂っている。

第92回
鳩山政権についての筆者の関心はただ一点だけ。それは、本当に記者会見をすべてのメディアに開放するかどうかに尽きる。明治以来、官僚システムと一体となって続いてきた記者クラブにメスが入るかどうかである。

第91回
今回の総選挙で、筆者は日本中の全選挙区の踏破を企図した。沖縄県を除く全都道府県を訪問、なにより、個別選挙区の事情を皮膚で感じることができたのが大きかった。

第90回
長い間、日本遺族会の方針が、内閣総理大臣の靖国参拝であることに変わりはない。だが、実は、その裏には、天皇陛下の靖国参拝という悲願がずっと隠されてきている。

第89回
きのう(8月4日)、一年半ぶりに日本外国特派員協会(FCCJ)で講演を行った。テーマは「総選挙の行方」。ところが会場では、おそらく誕生するであろう「鳩山政権の行方」の方に関心が集中した。

第88回
民主党のマニフェストに対して、自民党閣僚から猛反発の声が上がっている。選挙を目前にした自民党からしてみれば、断末魔のこうした攻撃方法しか残されていない。その点で、自民党の閣僚の発言も理解できる。

第87回
きのう(7月21日)、麻生太郎首相が衆議院を解散した。冒頭から謝罪をするという奇策を採ったものの、原稿に目を落としたままの棒読みに迫力は感じられなかった。

第86回
昨夜も、反麻生の自民党議員は、両院議員総会の開催を求めて、深夜まで署名を集める作業に励んでいた。その理由はいったい何であろうか。答えは簡単、「麻生おろし」のためである。

第85回
G8で麻生首相はどのようにして存在感を示すことができるのか。イタリアの報道に触れている限り、麻生首相の存在はないに等しい。だが、それは日本の政治が招いた結果であり、自業自得なのかもしれない。

第84回
筆者は2つの記者会見に出席した。これらの会見に臨んで、筆者は、「説明責任」ということを、改めて考えさせられてしまった。ともに会見の主催は鳩山由紀夫氏。異例の一日二回の記者会見の理由は、次の新聞記事にある。

第83回
鳩山邦夫総務大臣が、事実上更迭されてからというもの、元秘書の筆者に対しても、各メディアからの問い合わせが続いている。そのほとんどが「鳩山新党の可能性はあるのか?」というものである。

第82回
内閣支持率が急落している。民主党への政権交代を期待する声は50%を超えた。ここ数日、永田町を取材していて得られるのは、少なくない自民党議員が下野を覚悟しはじめたという感触だ。

第81回
日本郵政の社長人事を巡る対立が激化している。きのうも参議院総務委員会の集中審議で、鳩山総務大臣と西川社長の直接対決があった。民主党や国民新党などの野党議員が鳩山大臣にしきりに声援を送る始末である。
