田中秀明
第339回
アベノミクス第3の矢である成長戦略の概要が固まった。14日には閣議決定される予定だ。その内容を検討すると、低成長の原因究明がなく、各省庁の予算獲得に向けたウイッシュリスト(欲しいものリスト)の域を出ない。

第6回
財政再建は、いうまでもなく難しい。それは政治改革と同義だからである。本質的な問題は、政治家がその自己規律をどう高めるかにある。そのための予算制度改革として、日本版財政責任法の制定を提案する。

第5回
去る1月15日、安倍政権の最初の予算となる24年度補正予算が閣議決定された。政権発足からわずか3週間で効果のある事業を選定できるのか。緊急経済対策と補正予算を検証する。

第4回
日本の予算制度には財政赤字を拡大させやすい要因が内在。財政再建を成功させるには、問題点を把握し、それに有効な対策をとる必要がある。具体的な問題とは、予算の透明性が低いことと意思決定が断片化していることだ。

第3回
政府部門の予算には、財政赤字を拡大させる要因が内在しているが、全ての国で財政赤字や債務残高が大きいかといえば、必ずしもそうとは言えない。連載の第3回は、予算制度が実は財政赤字や債務残高の大小を説明する重要な要因であることを明らかにする。

第2回
予算の本質は、限りある資源を巡って関係者が争うゲーム。誰かがより多くの予算を獲得すれば、誰かの予算は少なくなる。連載の第2回は、予算編成のゲームの特徴と問題を議論し、財政赤字が拡大する要因を明らかにする。

第1回
今や政府の収入の半分が借金という異常事態。財政再建の必要性が叫ばれて久しいが、状況は悪化するばかりだ。なぜ財政再建はうまくいかないか、その原因と対策を5回のシリーズで送る。第1回目は政府の予算編成から決算までの仕組みを解説する。

第298回
震災復興予算が被災地外にも使われているとして、批判が盛り上がっている。だが、その批判は表面的なものが多い。なぜこんなことが起こるのか。その本質的な原因と対策を問う。
