
清水理裕
#1
大倒産時代のとば口となる2023年の到来が迫る。来年最大のリスク要因となるのは、現在も進行中のインフレだ。10月の企業物価指数は前年同月比で9.1%も上昇。原燃料費や仕入れ価格の大幅な上昇が企業収益を圧迫する。そこで上場企業3935社の倒産危険度を総点検。さらに危険水域に入った508社について、10%のインフレで経営がどれだけ危なくなるかを独自試算した。営業赤字に陥る企業は別途、自己資本をどの程度棄損するかも加味して、ランキングを作成。債務超過に転落する企業は43社に上った。

予告
倒産危険度ランキング「インフレ・過剰債務編」危ない725社と要注意3業界を徹底検証
暴力的なインフレ、コロナ禍で膨れ上がった有利子負債、世界的に強まる金利上昇圧力……。2023年は大倒産時代の幕開けとなりそうだ。上場企業3935社の倒産危険度を総点検したところ、500社を超える企業が倒産「危険水域」と判定。その中でも来年、特に苦境に立たされるのは、インフレによるコスト上昇を吸収できずに収益が悪化、過剰債務を抱えてわずかな金利上昇でも赤字に転落する企業だ。巨大な危機として迫る物価・金利上昇と過剰債務のリスクについて、ダイヤモンド編集部の独自試算やランキングに基づき徹底検証。不透明感が強く注目度が高い自動車、紙・パルプ、アパレルの3業界については、それぞれ個別にスポットを当てた。

#20
円安と原燃料価格の高騰で、収益が急激に悪化する紙・パルプ各社。値上げを繰り返すも、生産コストの上昇に追い付けない。値上げに抵抗する需要家もあり、ペーパーレス化が一層進みそうだ。業界別の倒産危険度ランキングとして、今回取り上げるのは紙・パルプ業界。13社が“危険水域”に入り、三菱製紙がワースト2位にランクインした。

#14
倒産危険度が“危険水域”と判定された企業の中でも、危険度が急速に悪化している企業には要注意だ。経営に変調を来している恐れがあるからだ。今回取り上げるのは、危険度が1年前よりも悪化したワースト50社。3位に何と、フリマアプリで高成長企業のメルカリが入った。

#7
コロナ禍で人の流れが変わり、街のアパレルショップへの客足はいったん遠のいた。短期間で人の嗜好、売れるジャンルが変わったことにより、コロナ禍前から弱っていたアパレル業界の序列は激変している。業界別の倒産危険度ランキングとして、今回取り上げるのはアパレル関連業界。37社が“危険水域”に入った。

#5
海外旅行の制限や在宅勤務の普及と、コロナ禍で大打撃を受けた航空・鉄道業界。最悪期は脱しつつあるものの、倒産危険度という指標を通すと厳しい現実が浮き彫りになった。ダイヤモンド編集部は市場環境が激変した16業界についてそれぞれ倒産危険度ランキングを作成。航空・鉄道業界では25社が“危険水域”に入った。

#1
ゼロゼロ融資終了、暴力的な円安の進行、資源価格高騰――。企業を取り巻く環境の激変とともに、世界的な金融引き締めの動きもあって、景気後退待ったなしの2023年。大倒産時代が、ついにやって来る。そこで、上場企業3935社の倒産危険度を総点検。まずは総合版として、リスクの高い509社をあぶり出した。今回はワースト100を紹介する。

健康意識が高い沿線はどこか。駅近にある四大スポーツジムを数え、路線ごとに平均店舗数を算出して「健康意識の高さ」を計測した。ジムが充実し、多くの住民がダイエットや健康のために汗を流すトップ3圏内。3位は京王井の頭線だった。果たして1位は?

#13
駅近にある四大スポーツジムを数え、路線ごとに平均店舗数を算出して「健康意識の高さ」を計測した。京王、相鉄の沿線がベスト3に入った。ジムが最も充実し、多くの住民がダイエットや健康のために汗を流す路線第1位は、あの有力私鉄となった。

#12
教育熱の高い沿線を探るため、駅近にある四大中学受験塾の数を集計、路線ごとに平均校数を出して「教育熱の高さ」を数値化した。教育熱心なイメージが強い、東急の各路線はそれぞれ何位に?西武と東武を比べると、どちらがより教育熱心な路線といえるか。

教育熱の高い沿線を探るため、駅近にある四大中学受験塾の数を集計、路線ごとに平均校数を出して「教育熱の高さ」を数値化した。教育熱心なイメージが強い、東急の路線は果たして何位?あなたが住む沿線はトップ3に入っているか。

おしゃれな街の必須条件ともいえるスターバックスとタリーズコーヒーの出店数を数えて、路線ごとに平均店舗数を出すことで「おしゃれ度の高さ」を可視化した。シアトル発の格好いいコーヒーチェーンで、カフェが楽しめるトップ3圏内。3位はJR中央線だった。果たして1位は?

#11
おしゃれな街の必須条件ともいえるスターバックスとタリーズコーヒーの出店数を数えて、路線ごとに平均店舗数を出すことで「おしゃれ度の高さ」を可視化した。シアトル発の格好いいコーヒーチェーンで、カフェが楽しめるトップ10圏内。JR・地下鉄の各路線が驚きの健闘を見せた。

#10
関西の主要60駅について、「自宅の敷地150平方メートル、築25年で延べ床面積90平方メートルの木造自宅一戸建て」という前提で、相続税額を試算した。相続税の高い駅ランキングで、千里中央が18位。高級住宅街として有名なあの街が首位を取った。

#9
独自試算の「沿線ブランド力」「沿線経済力」を掛け合わせることで、「沿線総合力」ランキングを作った。JRや東武など首都圏28路線の真の序列を明示する。あなたが住んでいる沿線は一体何位?

#8
前年同期比で2桁の大幅増収が続出した、JR・大手私鉄25社の2022年4~6月期決算。だが、見せ掛けの回復に惑わされてはいけない。コロナ前と比べてみると、10%以上の減収に陥っている会社は実に19社だ。関東私鉄の雄、東急も9位に沈んだ。ワースト1位は関西の有力私鉄となった。

#7
コロナ禍の逆風下で年収が大きく下がったJR・私鉄はどこか?コロナ前との比較で1割を超す激減となったのが9社。5位は近鉄グループホールディングス。ワースト1位は、ユニークな鉄道経営で名をはせた西日本の大手だ。

#6
最新の決算数字を使って、JR・私鉄25社の倒産危険度ランキングを作成した。JR西日本や西武ホールディングスといった、大手が上位を占める波乱の結果に。ワースト1位となったのは阪急系の鉄道会社だった。

#5
関東の主要105駅について、「自宅の敷地150平方メートル、築25年で延べ床面積90平方メートルの木造自宅一戸建て」といった前提で、相続税額を試算した。4位にランクインしたのは自由が丘。リッチな大人が集うあの街が1位となった。

#4
首都圏28路線の「沿線経済力」を測るため、駅近の住宅地価を集計して路線ごとに平均地価を算出。鉄道利用者数、2050年の推定沿線人口も評価軸に加え、独自ランキングを作成した。将来安泰なトップ10は、JR、私鉄、東京メトロ、都営地下鉄が入り乱れる結果となった。
