したがってチームリーダーは、どんなスタッフに対しても、「このチームには君の力が絶対に必要なんだよ」と自覚させてあげる必要があります。
具体的にはこれも今後、説明しますが、些細なことでも褒めたり、一人ひとりに何かの役割を与えたりといった方法があります。そうすることで、チーム内での自分の「存在感」に気づかせてあげられます。
3つ目は「達成感」で、最後は「満足感」です。
達成感と満足感はとても似ていますが、私は明確に区別しています。
達成感というのは、何かを成し遂げたときに起こる、「自分はやったぞ」「できたぞ」という気持ちです。そこにはプラスの感情もマイナスの感情もありません。
満足感というのは、読んで字のごとく、満ち足りたという気持ちで、プラスの感情です。
たとえばレストランに行き、大盛りを頼んだら、予想以上にボリュームのある大盛りが出てきました。「こんなに食べられるかなぁ」と思いつつ、何とか完食できたときの気持ちは「達成感」です。
ただ、達成感はあっても、味が美味しくなかったら「このレストランにまた食べに来たい」という気持ちにはならないかもしれません。
一方で食べ終わった後に、「ああ美味しかった。また食べに来よう」「この幸せな気持ちを何度でも味わいたい」という気持ちになることができれば、それは「満足感」です。
これを仕事に置き換えれば、チームの目標・個人の目標をクリアすることで、スタッフが抱く気持ちが達成感です。しかし、達成感だけでは、次の目標もクリアしようという動機にはならないかもしれません。
「目標を達成して充実した気持ちになれた」という満足感を持ってもらってこそ、次の目標へと向かっていく力になります。
連続達成に必要不可欠なサイクルについて、改めて説明しますが、このサイクルを回していくためにも、「達成感」と「満足感」は絶対に必要です。
他にも、緊張感や責任感なども大事ですが、最低限必要なのは、この4つです。