「企業の強み・思い」と「生活者の本音」を重ねていくと、そこには必ず「答え」があります。いい商品・サービスをつくれば必ず売れるわけではありません。たった1つの図を使って、問題を解決する力を身につけていきましょう。新刊『問題解決ドリル 世界一シンプルな思考トレーニング』より、オカムラ「Swift」のケースを紹介します。

本連載は、Q&A方式で展開します。1ページ目:質問、ヒント、2ページ目:答え、重ねる技術、企業の強み・思い、生活者の本音、重なりの発見の解説を順に掲載。

「企業の強み・思い」――自社では気づいていない独自性やポテンシャルを発見しましょう。また、社内の常識が邪魔をしてやりたいことができていない本来の思いを再発見することが大切です。
「生活者の本音」――生活者は言葉にしていないだけで、実はまだ満たされていない欲求があります。その不安や不満を発見しましょう。

上記をたよりに、質問からそれぞれを考えてみてください。2つを重ねていくことで、答えが導かれます。求められる答えは、2ページ目冒頭の画像をクリックすれば表示され、問題解決のポイントをあわせて読むと、より理解が深まります。

質問

 オフィスワークによる腰痛、肩こり、慢性疲労が企業の生産性を落としていることが問題となっています。労働人口が減っているにもかかわらず、病気による休職者は年々増えている状況です。

 この健康問題に立ち向かうため、オフィス家具メーカーの岡村製作所(以下、オカムラ)はオフィスでは当たり前の習慣を変える製品を開発し、大手企業でも採用され始めています。

 この製品がオフィスに導入されてから腰痛や肩こりが減ったという効果が生まれています。さて、この製品はいったいどんなオフィス習慣を変えたのでしょうか?

ヒント

 コンビニやアパレルショップでは当たり前の光景です