外でもチームでのコラボレーションができる

 オフィスの近くの喫茶店に仕事を持ち出して集中作業するというやり方は、なにも最近始まったことではありません。すでに自分なりのやり方で、仕事を外に持ち出している人は多いと思います。

 しかし、ITの進化によって、オフィスの外からも職場の共有情報にアクセスして利用することができるようになりました。

 インターネットに接続できる環境があれば、カフェにいながらにして、オフィスのファイルキャビネットを開くような気軽さで、必要な資料や過去のデータを入手することができるのです。

 skypeやfacebookのグループ機能やチャットを利用して遠く離れたメンバーと擬似会議をすることもできます。GoogleDocsやDropboxなどの、クラウドのファイル共有サービスを使って、一つの文書ファイルをチームで編集することもできます。

 インターネットに接続しているパソコンがあれば、そこが「デスクワークの場所」にもなり、「会議室」にもなり、さらに共同作業のための「作業テーブル」にもなるのです。

 実は「外出先から共同作業ができる」というところが、とても大切なポイントです。ノマドワーキングというと、一人作業のように思えるかもしれませんが、こうした共有サービスを活用することで、チームメンバーとのコラボレーション作業も可能にしているのです。

 今は、コラボレーションに必要な無線通信機材やソフトウエアがもともとノートPCに組み込まれていたり、簡単な設定をするだけで手に入る時代です。

 あとは、それぞれのメンバーが集中力を高められる場所にノートPCを持ち出すだけなのです。

※第2回は、ノマドにおけるオフィス選び等、具体的な方法についてご紹介します。

サマータイム導入の今こそ「どこでもオフィス仕事術」<br />【第1回】この夏の節電、サマータイム対策で、<br />働き方はどう変わるのか?
中谷健一(なかや・けんいち)
トリムタブジャパン有限会社代表取締役。モバイルマーケティング・コンサルタント。大阪大学卒業後、(株)リクルートにて情報誌の創刊、WEB企画立案に携わる。2000年にi-mode初の女性向けファッション情報サイト「エフモード」を立ち上げ、2005年に独立。現在は、モバイルを活用した顧客戦略、メディアプロデュースのプラン・コンサルティングを行っている。青山に自社のオフィスがあるが、実際の作業はほとんどクライアント先や喫茶店、移動中などに行うため、仕事は9割外でしている。レッツノート、iPhone、モレスキンを携帯し、クラウドを活用しながら、日々「働く場所」を自由に選んでいる。著書に『成功する!ケータイ通販』(インデックスコミュニケーションズ、共著)、『モバイルマーケティングを活性化する企業携帯サイトの構築』(秀和システム、共著)。

 

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