今、日本で「長期投資」で「資産がつくれる」
投資信託は、8本だけだった…!
私は1987年に社会に出てから、20年以上、資金運用の仕事に携わり、機関投資家としてさまざまな商品が設計され、販売されているのを見てきました。
日本の投資信託は、今に至るも、なかなか個人の資産形成に貢献できる商品には少ないというのが、私の正直な感想です。
今回の著書で、私は長期投資のプロとして、この先行きが不安な時代、なんとか資産を作りたいと思っている人に、お勧めの投資信託を選んでみようと思いました。
公平な視点で、現在、設定・運用されている投資信託から長期投資にふさわしい条件を当てはめてみたのです。
すると、驚くべきことに、そのスクリーニングによって長期投資に適していると思われるファンドは、今現在、存在している2621本のファンド中、たったの8本しかありませんでした。
お勧めできる投資信託がたった8本。これだけでも、いかに日本の投資信託業界の現状が、お粗末であるかが分かろうというものです。しかし、逆説的に考えれば、たった8本なのであれば、選ぶのもきっと簡単です。
投資信託は「長期投資」に向いたものを「自分で」選べば、必ず大きな資産をつくることができる優れた商品です。
何も知識がなく、金融機関の窓口に行ってしまうと、彼らは販売のプロであって、投資信託を運用しているプロではありません。ですから、あなたの資産運用にとって有利な商品を進めてくるとは限らないのです。
販売のプロである金融機関の販売担当者は、どうしても今、ノルマとして売らなければならない投資信託のパンフレットをずらっと並べ「お客様にはこの投資信託がいいのではないですか?」などと言って、長期投資向きではない商品を勧めてくるケースが多いのです。
何も知識がないまま、金融機関へ行って、窓口のお勧めを買うことだけはやってはいけません。それが投資信託を買う前に知っておきたい、たった1つの鉄則です。
では、次回は投資信託を活用して、積立だけで3000万円をつくれる方法をご紹介します。
セゾン投信株式会社 代表取締役社長
公益財団法人セゾン文化財団理事、NPO法人元気な日本を作る会 情報発信局長。1963年東京生まれ。87年明治卒、クレディセゾン入社。セゾングループのファイナンスカンパニーにて資金運用業務に従事後、投資顧問事業を立ち上げ、グループ資金の運用のほか、外国籍投資信託をはじめとした海外契約資産等の運用アドバイスを手がける。その後、(株)クレディセゾン インベストメント事業部長を経て2006年セゾン投信(株)を設立、2007年4月より現職。米バンガード・グループとの提携を実現、現在2本の長期投資型ファンドを設定、販売会社を介さず資産形成世代を中心に直接販売を行っている。また、全国各地で講演やセミナーを行い、社会を元気にするための活動を続けている。『運用のプロが教える草食系投資』(共著:日本経済新聞出版社)、『積立王子の毎月5000円からはじめる投資入門』(中経出版)などがある。
セゾン投信 HP http://www.saison-am.co.jp/
個人ツイッター http://twitter.com/halu04
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