「書き取りも不要」って
どういうこと?

 小さい子どもは筆圧が弱いので、あえて単語の書き取りをしなくても大丈夫です。
 手を使って何回も書かせるのは、なんだか罰を与えているみたい。
 目で見て覚えれば、すぐに覚えられますし、手も疲れません。

 中学校1年生になったら、立派に握力もついて、目と手の動きもしっかり連動して、誰でも書き取りがさっさとできます。

「I went to Paris.」(私はパリに行きました)

 5歳児はこう書くだけで時間もかかり肉体的にもきついです。
 中1なら2秒ですみます。

 赤ちゃんが18歳になるまでを、子育て期としたら、あっというまにすぎていくものです。

 子どもの時間は短いので、優先順位を間違えてはいけません。

 いまできること、いましかできないことをいまやる
 この原則を覚えておくときっと役に立ちます。

 単語の書き取りは、大きくなったらいくらでもできます。
 書き取りしないでスペルを覚える方法はちゃんとあります。

 5歳なら、いましかできないことは何か、
 7歳なら、と考えていくといいのです。

 私は、ピアノやバイオリンのような楽器は小さいときに始めないと、後からやりたいと子どもが思っても手遅れだろうと考え、2歳でバイオリン、5歳でピアノを習わせました。

 単語の書き取りや、先取り中学校文法英語などをやっていたら、楽器を弾く時間も取れなかったでしょう。

 こうやって、「不要3兄弟」にお別れを告げたら、あとはシンプル!

 単語暗記と音読をしっかりやっていけば、単語が増えるほどに英語でなんでも読めるようになり、グローバルに見れば日本語よりも圧倒的に情報量が多い英語に日々触れることで子どもの興味関心もどんどん広がっていきます。

 音読は、「シャドーイング」と言って、ネイティブスピーカーの発する声に自分の声を重ねていく方法をおすすめします。
 やり方は『英語で一流を育てる』に詳しく書きました。
 ぜひ、お試しいただければと思います。