英語も「120%の安心感」に
包まれているかどうかだけ

 なぜ、こんな差ができてしまうのでしょうか。
 その違いは、ただひとつ。

 親が、うちの子は、国際コンクールの難曲が弾けると120%信じているかどうかだけ。

 0.01%でも、
「こんな難しい曲、うちの子に弾けるわけがない」
「弾けなくても別にいい。バイオリニストになるわけじゃないから」
 と心のどこかで思っていたら、
 また、そもそもそんな難曲を子どもに与えなければ、
 子どもは一生涯、その難曲は弾けないのです。

 難曲をこなす7歳児は、ドレミからバイオリンを始めていません。

 始めから、難しい、ホンモノの曲を、ホンモノの奏者で聴き、ホンモノの譜面を読んで、どんどん進めているのです。

 英語も同じこと。
 ABCから始めてはダメ!

 最初から、ホンモノの英語を聞き、ホンモノの生きた英語の文章を読み、ホンモノの単語帳で、どんどん進めるのです。

 私が知っている、バイオリンがとても上手なお子さんをお持ちのお母さんは、ほとんどの方がご自分はバイオリンが弾けません。
 譜面を読むのも苦手な方もたくさんいらっしゃいます(お子さんにつき合っているうちに自然に譜面が読めるようになった方もたくさんいるのがすごいところです)。

 それでも、お子さんたちはみな、国際コンクール級の難曲を、次々と華麗に弾くのです。

 それは、お母さま、お父さまが、自分の子どもは、その40分もある難曲が弾けると120%信じて、何の疑いも抱いていないから。
 お子さんは、120%の安心感に包まれて、好きなバイオリンに熱中できるのです。

 英語も同じこと。
 英語ができない、英語に苦手意識がある、親はそれでもまったくかまわないのです。

 親の愛情と信頼、子どもの安心、だんだん結果が出始めて好きになり、親はますます愛情を注ぎ、子どもは愛に応えようとどんどんうまくなり、それがやがて家族と自分の円の圏外に出ていき、社会に還元されていく。

 この好循環を、ぜひ、ご家庭で、英語で、やってみてください。