ルール6
ときには本気で叱る

 現実には、年上部下の振る舞いや仕事ぶりに対し、「一度、ガツンと言わなきゃいけないな」と思いながらも遠慮や面倒をさける気持ちが働いて、尻込みしてしまう年下上司が多いでしょう。

 その結果、「もう○○さんは数には入れないでおこう」と戦力外として考えたり、「○○さんは放っておいても大丈夫」と放置したりしているかもしれません。

 しかし、あなたが年上部下を遠ざければ遠ざけるほど、年上部下はヘソを曲げたり、すねたりしてしまいます。「自分は期待されていない」と感じるからです。

「叱る」というのは、相手への期待の表れです。年老いてわがままになっている親に注意して、客観性を取り戻してもらうよう働きかけるのも、親を愛しているからこそ。年上部下に対しても、明らかにマナーやルールに違反する行為があったり、注意を与えた点について改善が見られないときは、愛情をもって本気で叱りましょう。

 上司は部下から逃げてはいけません。本気で年上部下と向き合い続ければ、必ず自分の叱るスタイルを見つけることができるはずです。
 


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