2007年から中国に拠点を移し、中国人に対してカラーアナリストの普及活動を続けるNPO法人色彩生涯教育協会会長、Fill Color Schoolカラーアナリストの高田裕子さん。高度経済成長に伴い、一般的な中国人の生活も変わりつつある。今後は、欧米発、日本発のライフスタイルを取り込み、独自のカルチャーとして発展させながら、国民の生活を彩ってゆくことだろう。そんな中国人の志向を商品やサービスに反映させ、ビジネスを成功に導く役割を期待されているのが、カラーアナリストである。カラーアナリストの資格は、果たして中国で普及するだろうか。
趣味で「色」を勉強する日本人、
実利がないと勉強しない中国人
――中国で、カラーアナリストの普及活動をやられていると聞きました。
2007年に中国に拠点を移して以来、中国人にカラーアナリストの資格を広める活動をしています。カラーアナリストは、もともとケネディ大統領が雇っていたことで有名になり、普及した資格です。アメリカから日本に渡り、ちょうど今、日本から韓国、中国へと普及している段階で、まだ中国では、これからという状況です。
中国人に「色の勉強に興味があるか」と尋ねると、「おもしろい」「やりたい」という答えが返ってきます。しかしその後にすぐ、「資格を取るためにはいくらかかるのか」「資格取得までの期間はどのくらいか」「その資格を取ったら給料は上がるのか」という話になります。
日本では趣味で色の勉強をする人が多いのですが、中国では実利がないとダメなようです(笑)。日本だと、カラーアナリスト資格の取得に30万円くらいかかるのですが、中国では80時間のコースを1万元で提供しています。それでも、OLの給料の数ヵ月分ですので、実利がないとなかなか手が出ないのかもしれません。
――その人に似合う色は、どのように決まるのですか。
似合う色は、頬の血色で見るのです。頬の血色が一番美しく見える色が、その人に似合う色なのです。人には、それぞれパーソナルカラーというものがあるのです。
誰もが、その人に似合うカラーにより2つのタイプに分かれます。私はこの2つのタイプを「華やか系イエロ子ちゃんタイプ」「カッコイイ系ブル子ちゃんタイプ」と呼んでいます。イエロ子ちゃんはイエローベースのカラーが似合い、ブル子ちゃんタイプはブルーベースのカラーが似合うタイプなのです。