基本的には、自分が快適だと思える温度に設定するのがよく、「快適と思える温度から外れたら、体にはよくない」と思ったほうがいいでしょう。

 暑かったら汗をかいてしまいますし、寒かったら鳥肌が立ちますね。

 これはどちらも、自律神経が疲れている状態です。

 職場ではほかの人もいますから、空調を自分の快適な設定温度で維持するというのは難しいかもしれませんが、着るものを薄くしたり厚くしたりして、なるべく体感で「快適」と感じられるよう心がけてください。

 湿度のコントロールは難しいかもしれませんが、冬は加湿をし、夏は除湿をするだけでも、快適さはだいぶ変わります。最近は、卓上に置ける加湿器も、手頃な価格で購入できるようになっています。

28度に室温設定すると
熱中症になる可能性が高い

本連載の梶本修身先生の著書『「疲れリセット」即効マニュアル』

 東北の大震災のときに、政府から「節電のため、真夏の7月、8月の室温は28度に設定するように」という指示が出されました。

 ところが、28度に設定するというのは、医学的にも、仕事の生産性という面から見ても、大きな間違いです。

 28度では、室内にいても熱中症になる可能性が高くなります。

 私たちが行なった実験では、室温を28度に設定すると、25度よりもエネルギー消費は約7%減りました。

 しかし一方で、28度のなかで8時間作業をすると、25度のなかで作業したときと比較して、最後の1時間では15%くらいパフォーマンスが落ちてしまうのです。