「説明不足」を埋め、
「嫌悪感」を消していく
・意味不明、説明不足のところはないか?
・読者や文章に登場する関係者に、失礼な言い回しがないか?
・読者に嫌悪感を与えないか?
・暑苦しくないか、イライラさせないか?
素材が的確に伝わっているかどうか、という視点以外に重要になるのが、読者に不快感を与えないか、ということです。
もし、内容の正しさを優先すると読者の不快感を拭えないのなら、私は、読者の不快感を取り除くことを優先させることをおすすめします。
「語尾だけ」を見ながら
リズムを作っていく
詰まることなくスラスラ読み進められる文章には「リズム」があります。
文章のリズムというものは、その書き手独特の言葉の使い方にも関連することなので、自分の文章でないと感じるようなリズムを、無理に加えようとする必要はありません。
ただし、多くのケースで、「リズムが悪い」と感じる文章は「語尾」に原因があると思います。
たとえば、体言止めをどの位置で、どれくらい使うか。
「ですます調」と「である」調を、どのくらい織り交ぜるか。
会話文と「地」の文を、どんなバランスにしていくか。
そんな視点を持ちながら、一文一文の「語尾」だけを見て、読みやすいと感じるものに調整していく。そうすれば、少なくとも「悪いリズム」を回避できるはずです。
それでもリズムが悪いときには、似た内容を繰り返している箇所を削除したり、指示語や順接の接続詞の量を調整すると、リズムに変化が生まれるはずです。
ここまで終えてから、文章の「ボリューム調整」に移ります。