大学受験・公務員試験の小論文受験者必読。元NHKアナウンサーの超人気講師、新刊『落とされない小論文』の著者今道琢也氏が、小論文試験の頻出テーマを徹底解説。試験にそのまま使える「箇条書き」形式で端的にまとめます。(構成:今野良介)

「訪日外国人誘致・観光振興」は、公務員試験のほか、マスコミ就職試験でも出題されやすいテーマです。実用的な知識を頭に叩き込んでおきましょう。

「訪日外国人誘致・観光振興」
の背景と現状

・訪日外国人客が急増。2016年は2404万人。3年間で2倍以上に増加した(日本政府観光局)

・政府が観光立国を目指し、ビザ発給要件の緩和、海外での訪日プロモーションに取り組んだこと、経済発展の著しいアジアの国々で海外旅行需要が高まっていることなどが背景にある

・2017年3月、政府は新たな目標として2020年までに訪日客4000万人を目指すと決定

・2020年東京オリンピックへ向けてさらに日本への注目度が高まり、一段と旅行需要が高まることが予想される

・観光客が増えると、宿泊業、飲食業、運輸業、小売業など幅広い業界に消費や雇用の波及効果をもたらす

1位は「あの国」です。

今後の課題と対策の例

・言語面でのバリアフリー
・駅や街中の案内板、標識等の多言語表記の充実など
・外国語に対応できる人材を増やす
・観光案内所や駅はもちろん、救急車、病院などで外国人の利用者が増えることが予想される
・都市部ではホテル不足が深刻。民泊を推進するための規制緩和
・民泊については騒音など周辺住民とのトラブルも生じているため、ルールを整備する必要性がある
・訪日客が東京、京都、大阪などの人気観光地に集中し、地方への波及効果が少ない。地方の魅力を発掘し外国人に宣伝することが必要
・日本各地の魅力を海外の旅行博覧会などでPRする。各自治体が動画やSNSなどを使って積極的にアピールする必要がある
・エコツーリズム、農家泊など、地方ならではの魅力の発信
・災害時には外国人のことも考慮した避難誘導が求められる。事前の対策や訓練が必要

『平成29年版観光白書』(国土交通省)を加工して作成

上図から読み取れること

・短期間に急激に訪日客が伸びている
(宿泊施設や外国語対応など国内の対応が追いついていない状況がある)

・中国、韓国、台湾が上位3位で、訪日客の3分の2を占める。欧米からの訪日客取り込みが課題

【参考記事】
合格する小論文は「この7ステップ」で書ける!
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