高金利にしても、
銀行が「絶対に」もうかる仕組み
3カ月でも金利が高ければ損ではないと思うかも知れません。しかしこれも間違いです。
円定期部分は、どんなにたくさん定期にしたいと思っても、この割合は投資信託の同額まで。有利な金利でたくさん預けたいと思うと、投資信託や外貨預金もたくさん買わなければなりません。
たとえば円定期とセットで投資信託を買うとしましょう。
円定期に100万円預けるなら、投資信託も100万円以上買う必要があります。投資信託は購入時に1~3%台の購入時手数料がかかります。つまり購入時手数料が3.15%の商品だと税込3万1500円を銀行に支払います。円定期の利息は3カ月で8000円です。
8000円の利息を受け取る一方で、3万1500円の手数料を払うわけです。銀行からみれば、3カ月だけ高い金利を付けることでそれ以上の手数料が入ります。結局、購入した人は得したつもりが、多くの手数料を払っただけ、ということになりかねないのです。
投資信託を買おうと思っていて、たまたま欲しい投信がセット商品の対象になっている、というケースでも要注意。投信の販売手数料は金融機関によって異なるケースもあり、ほかの金融機関で買えばコストが抑えられることもあります。
実際に私が調べたところ、SBI証券や、楽天証券などのネット専業の証券会社ではノーロード(購入時手数料が無料)で売られている投資信託が、銀行の窓口では2.1%の手数料がかかるものもありました。