日銀新体制3つの「不都合な断絶」、今後5年間は逆風か

 黒田東彦総裁の再任と雨宮正佳、若田部昌澄両副総裁の人事が16日、国会で同意され、黒田新体制が発足することになった。

 筆者は、黒田総裁の一期目の5年を評価すると何点かとのアンケートに「70点」と、比較的高めの評価で答えた。バブル崩壊後に日本が陥った「雪の世界」である「超円高と資産デフレ」を解決し、アベノミクスの第1の矢の機能を十分に果たした点にあった。ただし、その評価は過去5年のいくつかの幸運に支えられた面も多く、これからの5年間には3つの点からの「不都合な断絶」が予想される。

1期目は順風に支えられたが
逆風に変わる可能性

 もちろん、副作用としてマイナス金利にして過度に金融システムに負担をかけた点や、物価目標との間に大きなかい離があった点などはあるが、一期目の5年間は全般的には高く評価できる。

 それでは2期目に待ち受ける3つの「不都合な断絶」とは何か。