新刊『借りたら返すな! いちばん得する!儲かる会社に変わるお金の借り方・残し方』では、1000件以上の財務戦略を立案してきた著者による「お金の調達力」を上げるための方法を紹介しています。本書から、「お金と会社の関係」「銀行との正しい付き合い方」「節税対策のウソ・ホント」「お金で困っている企業が意外と知らない対策」「企業再生で成功したノウハウ」などを公開します。
お金の調達力を上げていく
倒産したくなければ、絶対に潰れないだけの現預金を持たなければいけません。
会社を大きくしたければ、成長に見合った投資ができるように現預金を集められなければいけません。
つまり、守りの戦略を取るにせよ、攻めの戦略を取るにせよ「調達力」を上げなければいけないのです。
「調達力」を上げるにはさまざまな手段がありますが、中小企業が一番実行しやすいのは銀行からの借入です。
銀行からの借入を「借金」ではなく「調達」ととらえ、その力を上げることが、中小企業を強くし、成長させるコツです。
銀行からの調達力を上げるには、次のステップを踏んでいくことが重要です。
1.銀行に評価される決算書をつくる
2.借入のタイミングをつかむ
3.信用保証協会枠を有効に使う
4.複数の金融機関でプロパー融資の実績をつくる(付き合う銀行・支店を選ぶ)
5.絶対に潰れない現預金残高を持つ
6.複数行を競わせてよりよい条件を引き出す
7.社長の連帯保証を外す
中小企業の調達力を上げるためには、必要なことばかりです。次回は、銀行との付き合い方をお伝えします。
■参考文献
儲かる会社に変えるたった1つの方法