お客様への感謝の気持ちを常に忘れない、その理由
初めてのお客様も、すでにクルマを納めたお客様も、ともに感謝の気持ちを持って接するのが私の基本です。感謝の気持ちが基本にあれば、接客にブレがありません。
私は、お客様にはとにかく一生懸命に接客して、歓んでお帰りいただけるようにと思ってやってきました。来店されたお客様が「来てよかった」と思っていただければ、私はとてもありがたいのです。
営業の原点には「奉仕の精神」があると思います。どれだけお客様に歓んでいただけるか。それを考えると、奉仕することにつながります。感謝の気持ちで、時間を惜しまず、労を惜しまないことが、お客様の心を動かす近道だと思っています。
営業では、多くの時間をお客様につくっていただきます。商談だけではなく、手続きなどにも時間が必要です。
お客様がそれだけの時間をつくってくださることに感謝することが大事です。ともすると、自分の時間ばかりを気にしている営業がいます。それでは本末転倒です。なぜなら、お客様がつくってくれたチャンス、割いてくれた時間こそ貴重なのです。
思い込みは捨てて、白紙の心で接する
お客様の心に残る接客をするために「売りたい」という気持ちが出過ぎると、かえって接客はうまくいきません。売りたいから営業をするのですが、「売りたい」気持ちが前面に出過ぎると、お客様が引いてしまい、楽しめず、いい印象が残らないからです。
こちらが一歩引く営業のほうがいい印象になります。そのためには、売りたい気持ちを前面に出さないことです。売りたいというよりも、「お客様がなにを考えているのかを、早く知りたい」という気持ちを優先させればいいのです。
接客は、最初の3分間が大切です。その間に、こちらに対するお客様の印象は決まってしまいます。もし悪い印象を持たれたら、後で何時間かけても挽回することは難しくなります。