(2)ただたんに無頓着パターン
「忙しいの?肌荒れひどいよ」など、労いの一言のつもりでもアウトです。肌荒れは事実かも知れませんが、相手に言われて喜ぶ人はいません。自分が一番わかっていることです。このように相手の気持ちに無頓着に声をかけてしまうケースも多々あります。余計な一言はいりません。「忙しいの?」だけであれば相手は不快に思うことはありません。

 女性社員に「最近、きれいになったね」「スタイルいいね」「メイク変わってよくなったね」などと言うと、どうしても男性社員の主観・好みの判断や意見と受け取られます。女性社員同志であればメイクやファッションについて話をするのはいいのですが、男性社員がそれに乗るとアウトになりがちです。

 女性社員が妊娠したことについて、「〇〇さんが妊娠されたそうです。おめでとうございます」とみんなの前で発表されることもよかれと思って裏目にでるパターンです。裏目に出ることを防ぐには、未婚なら彼女や女友達、既婚していれば奥さんや娘さんなど家族に聞いてみるといいでしょう。男性がよかれと思うことが、女性はそう取らないことが何かがわかります。

(3)「女性は」と決めつけて嫌われるパターン
 会議の場などで「女性は感情で動くから」など、性差で相手の行動を決めつけることはアウトです。例えば、シュークリームやショートケーキを差し入れする時に、「女性は甘いものがあるといつもご機嫌だからね」と女性を主語にするのは、その代表格です。

「自分は女性社員を尊重している、理解している、気を使っている」ということを言葉にしてしまうと、せっかくの好意が逆効果になります。「別に甘いもの、そんなに好きでないし」「今、ダイエットしているので余計なお世話」など、女性はこうだと決めつけられると反感を買うことに繋がります。女性だからという決めつけはやめましょう。

 残念なことに男性社員は「セクハラにならないように、女性社員に気を使っている」という思いがあると、ついつい、それを口に出してしまいがち。やましいことがあると饒舌になったり、言い訳したりすることに近い心理が働くのです。対処方法は簡単です。「女性は」という主語を言わないようにしましょう。仮に頭によぎっても、声に出さないようにしましょう。甘いものを差し入れするなら「みんなで食べてね」ですみます。