セクハラ、パワハラの相談相手の選択には要注意!
加害者側に回られて二次被害を受ける恐れも

 もし、セクハラやパワハラなどの被害に遭っているな、という自覚が芽生えたら、なるべく早めに信頼できる相手に相談しましょう。ただし、その相談相手を選ぶ際にも注意が必要です。もし相談した相手が状況を客観的に見ることのできる立場の人でなければ、共感してもらえない場合があるからです。

 年上の人たちの場合、過去の経験からいいアドバイスをもらえる可能性がある反面、「自分たちが若かったころは……」という視点から的外れな意見しか返ってこない恐れもあります。

 また、加害者側と利害関係がある人物だと、その人が加害者側に回ってしまい、二次被害に発展する場合もあります。実際にハラスメントに遭うかどうかはともかく、普段からいろんなことを相談できる相手は、様々なコミュニティや人間関係の中で作っておくことが大事です。

 もちろん、公的なサービスを使うのもいい方法です。プロの人たちが公平な視点でアドバイスをしてくれるはずです。大事なことは、一人で抱え込んだり、自分に非があるのではないかと思ったりしてしまうことです。自分が不快に感じるような体験をしたら、自分の置かれている状況や自分の心理状態を整理するためにも、第三者にアウトプットする機会を作ってください。あなたの心が完全に壊れてしまってからでは遅いのです。

あなたが「セクハラ加害者」になる恐れも!
「自分にはわからない自分の姿」がリスクに

 さて、ここまで被害者側の視点からハラスメントを考えてきましたが、加害者側の視点でもハラスメントを考えてみたいと思います。

 加害者がハラスメントについての指摘を受けた時に見せる反応で一番多いのが、「自分はそんなつもりはなかった」というものです。それもそのはず。先ほどもお話ししたように、加害者本人は自分から見れば正しい距離感で相手と接しているのですから、それが問題だと意識するわけがありません。ひどいときには、指摘をすると「なんで自分がそんなこと言われなくちゃいけないんだ」くらいの反応が返ってくる場合もあります。

 とはいえ、読者の皆さんも突然ハラスメントの告発を受けないとも限りません。というのも、人は意外にも自分のことを理解できていない生き物だからです。

「ジョハリの窓」をご存じでしょうか。自己の公開をし、他者とうまくコミュニケーションをとるための自己分析の手法の1つです。