足のボコボコ「下肢静脈瘤」を治せば、
こむら返りも痒みも消える

 足の血管がボコボコと気持ち悪く浮き上がる病気。これは「下肢静脈瘤」と呼ばれる、実は非常に多くの方が患っている疾患です(比較的最近の調査で罹患人口1000万人に及ぶという報告もあります)。この病気は、基本的に命に関わる疾患ではないですが、自然に治ることはなく、放置していると徐々に悪化して重症化し、生活の質を著しく落とすことになるので軽視すべきではありません。また、下肢静脈瘤のある方は前述の深部静脈血栓症の発症リスクが相対的に大きいこともわかっています。

 下肢静脈瘤は、見た目以外にも、毎晩のこむら返り、慢性的な足の痒みなど、日常的にストレスの多い症状の原因でもあります。ですので、下肢静脈瘤を治療すると、毎晩悩まされていたこむら返り(足がつること)が突如として消え、いつも悩んでいた足の痒みもいつの間にか感じなくなって生活の質が大幅に改善されます。

 下肢静脈瘤の予防法としては、立ちっぱなしを避ける、適度に運動する、圧迫力のあるストッキングや靴下を利用する、などが有効です。一旦発症したら基本的には治りません。最近では入院せずに外来での血管内治療で管理できるようになりましたので早期治療がおすすめです。

足の「むくみ」は全身の病気にかかわる!
腎臓病、心不全、肝機能障害が原因のことも

 むくみは多くの方が経験するもので、生理的な一過性の症状である場合もあります。ただし、足のむくみが慢性化したら、下肢静脈瘤に関連する「慢性静脈機能不全症」の他に内臓に問題があることも考えなければいけません。

 慢性静脈機能不全症は静脈の逆流を防ぐ弁の機能が低下するだけでなく、足の筋肉が衰えて血液を心臓に戻すポンプ力が低下すると発症します。老化現象の一つとも言えますが下肢静脈瘤と同様に、適度に運動して足の筋力を維持する、足を適度に圧迫サポートするなどが予防法として重要です。