日本発の月面探査チーム「HAKUTO」に参加

 ヒルトップは、世界初のロボット月面探査レース「Google Lunar XPRIZE(グーグル・ルナ・エックスプライズ)」に挑戦した日本発の民間月面探査チーム「HAKUTO(ハクト)」のサポーティングカンパニーです(HAKUTO自体は「株式会社ispace」が運営)。

鉄工所から月面へ!「利益」を追いかけるのではなく、「人の成長」を追いかける理由日本発の民間月面探査チーム「HAKUTO」のローバー

「グーグル・ルナ・エックスプライズ」は、グーグル支援のもと、エックスプライズ財団によって運営された世界初の月面探査レースです。

 低コストによる新しい宇宙ビジネスの育成や、月資源の開発・利用の実現を目指していました(期限までに探査車を月面に到達させるチームが存在せず、レースは終了)。 レースのメインミッションは3つ。

1.「月面に純民間開発ロボット探査機を着陸させること」
2.「着陸地点から500メートル以上移動すること」
3.「高解像度の動画や静止画データを地球に送信すること」

 このメインミッションを最も早く達成した優勝チームに、2000万ドルが贈られる予定でした(準優勝チームには500万ドル)。

 当社は、アルミ、ステンレス、チタン、マグネシウム部品を対象としたローバー(探査車の名称は、SORATO/ソラト)のフライトモデル、および試作機の加工部品を提供していました。

 ソラトは4輪で、重さ約4キロ、全長約58センチ。車輪には、軽くて衝撃に強く、耐熱性にすぐれた「ポリエーテルイミド樹脂」が使われています。

 車輪には、1輪につき14枚の歯がついていて、歯の厚さを1.7ミリから0.9ミリまで薄くした結果(4輪で14グラムの軽量化)、ソラトを月まで運ぶ輸送費の削減につながりました。

 ありがたいことに、部品を検査したハクトの技術者からも「ヒルトップは早さと精度の両立に応えてくれ、なくてはならない存在」と評価していただきました。

 当社がハクトに技術協力をしたのは、費用対効果が高いからではありません。

「面白そうだから」「新しい技術にチャレンジすることで人が成長するから」です。
 では、当事者の社員はどんな気持ちで働いているのでしょうか。